先焼き図とは

2022年11月20日更新

図面における先焼き(読み方:さきやき)とは正式発行を待たずに先行で出しているものを意味し、「先焼き図(先焼図)」のような言い方がなされます。したがって、「先焼き」の反対は「正式」となります。開発や製造の現場では必ず後工程があり、正式発行が遅くてそれを待っていると支障が出る場合があるため、こうした用語や制度がやむなく使われているものと推察されます。

通常、図面の取り交わしは受領図、承認図といった形で正式な押印と書面でなされるものがほとんどですが、大きな会社ほど決裁を通った後の書類もまた別の担当等が発送準備を行ったり別の手続きを経由することもあり、タイムラグが発生します。

ただし「正式発行の前」といった場合、事実上承認を得ている内容で、正式な手続き上の発行を待っている状態のものと、まだ社内での稟議等では完全な承認に至っていないものとの違いがあります。前者は、時間がたてば先焼き図がそのまま正式図になりますが、後者や変更の可能性がある、ということになります。一般には先焼きの用語は前者に使われるのですが、この辺りは会社や業界にもよりけりであるため、慣習からよく見極める必要があります。

先焼きの受領図、先焼きの承認図といった場合、それぞれが正式な決裁を経ると、正式の受領図、正式の承認図となります。先焼きの比較以外の目的では「正式の」という枕詞はあえてつけないことがほとんどですので、いずれも正規のものになった、ということになります。

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