荷姿の種類を英語表記すると|貿易や物流における荷姿の英語
貿易や物流に伴う書類には荷姿の種類を英語で表記することは必須条件のひとつと言えます。この場合の荷姿とは、主として外装のことです。外装とは、その荷姿のまま輸出することも可能な梱包のことを意味しています。たいていは、外装梱包のものをコンテナへ詰めて運ぶという形になります。
海外へ物品を送る貿易では、インボイスやパッキングリストに荷姿や梱包外装の種類を記載することが求められますが、これにも決まった英語での言い方があります。もっとも、貿易品のほとんどはパレットであることを示す「Pallet」またはスキッドであることを示す「Skid」と、ダンボールを示す「Carton」, 「Carton box」といった言い方で事足りてしまいます。もちろん、缶であれば、Can, Drumなどが使われますので、貨物にあわせた表現を使うことが肝要ではあります。
注意を要するのは、インボイスやパッキングリストに税関側で何か判別できないような表現は使うべきではないという点です。一般的に使われている荷姿であれば、理解されないということはないでしょうが、国によっては通関業者からこういう表現に変えたほうがよいとアドバイスされることもあります。自分の業界だけでしか通用しない慣用表現などは使わないほうが無難です。また、通関時に書類訂正が必要になると費用が発生する国もありますので、気をつけたいところです。下表には英語で記載する場合の荷姿の種類を例示していますが、多様化している梱包についてもおおむねどれかのカテゴリーに入れることができます。
また、コスト削減の一貫で、パレットだけではなく箱についても使い捨てではなく、通い箱のように輸出入に際して何度も使用する方法もあります。これらは通関時には輸出時に通い箱として申告し、輸入時にも同様に通い箱として申告することになります。ただし、その箱が輸出したものと輸入するものが同じであることを証明する何らかの識別が必要なケースもありますので、何でもリターナブル容器にできるというわけではない点に留意が必要です。
英語での荷姿の種類
荷姿 | 英語表現 |
---|---|
パレット | Pallet |
スキッド | Skid |
段ボール箱、紙箱 | Carton box |
鉄箱 | Steel box |
木箱 | Wooden case |
枠箱、クレート | Crate |
ベール | Bale |
麻袋 | Gunny bag |
紙袋 | Paper bag |
ナイロン袋 | Nylon bag |
樽 | Barrel |
木樽 | Cask |
小樽 | Keg |
缶、ドラム | Drum, Can |
瓶 | Flask, Demijohn |
かめ | Jar |
ボンベ | Cylinder |
束 | Bundle |
コイル | Coil |
ロール | Roll |
チューブ容器 | Tube |
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