A4032とは|JIS規格材の特徴と物性

2024年2月24日更新

A4032とはJIS規格におけるアルミ合金のうち、Al-Si系の型打鍛造用のアルミです。アルミニウム合金のなかでも鍛造品のための材料であり、約200℃の中温付近での強度が高い特徴があります。熱膨張係数小さく耐摩耗性に優れ、ピストンやシリンダヘッド等摩耗に強い必要がある用途等で使用されます。

熱膨張係数(熱膨張率)は通常のアルミ合金の約8割程度になります。

A4032の成分

微量の銅、ニッケル、マグネシウムを添加することで耐熱性の向上をはかっています。また熱処理硬化性をもたせています。これら3元素に加え、シリコンが晶出するので高強度で耐熱性も持つ合金に仕上がっています。

A4032の成分
合金番号 Si Fe Cu Mn Mg Cr Zn Ni Ti その他 Al
個々 合計
A4032 11から13.5 1.0以下 0.5から1.3 0.8から1.3 0.10以下 0.25以下 0.50から1.3 0.05以下 0.15以下 残部

A4032の機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)

アルミとしては比較的高温となる温度域での強度に優れる材料です。

A4032の機械的性質
アルミ材料記号 調質 引張強さ(N/mm2 耐力(N/mm2 伸び率(板1.6mm厚) 伸び率(棒φ12.7mm) ブリネル硬さ(10/500) せん断強さ(N/mm2 疲れ強さ(N/mm2 縦弾性係数(×1000)(N/mm2
A4032 T6 385 323 - 9 120 265 110 80

AA規格、ISO規格、EN規格、ASTMでの相当材、類似材料

A4032FDの他規格での相当材としては下表のものがあります。

A4032の相当材
規格名称 材料記号
AA 4032
ASTM 4032
EN EN AW-4032
ISO -

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