アルミニウム 4000系(Al-Si系:アルミシリコン合金)の種類と特性の一覧

2010年11月14日更新

合金成分としてSi(シリコン)を多めに含むアルミ合金です。Siの添加により、熱膨張率が抑えられており、また耐摩耗性も付与されています。基本的に他のアルミ合金よりも融点が低くなっており、溶接溶加材やろう材として使われる他、SiにさらにCu、Mg、Niなどを添加することで耐熱性を向上させたタイプもあります。代表的な合金としては、A4032があり、これは線膨張係数が他のアルミ合金の約80%程度しかありません。耐熱性にも優れるため、鍛造されてピストンなどで使われる材料です。非熱処理によって用いられるアルミ合金です。

JIS規格に規定のある材料記号

展伸材の規格としては「JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条」、「JIS H 4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線」などがありますが、A4032は鍛造材の規格に規定されています。

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