FRP(繊維強化プラスチック)を切断したいのですが、うまく切れません。

2009年9月20日更新

FRPは、プラスチックの中にガラス繊維などを入れた複合材料で、強化するために入れた繊維の材質を頭につけて標記します。例えば強化素材が炭素繊維ならばCFRP、ガラス繊維による強化ならGFRP、アラミド繊維(ケブラー)ならばAFRP、ポリエチレン繊維ならばDFRP、ザイロンならばZFRPなど、強化材の種類によって特性も異なります。プラスチックのもつ軽さに、強化材を入れることで本来のプラスチックにはない強度の高い複合材料として広く産業界で利用されています。アルミニウム合金など軽いわりに強度のあった素材の代替品としても利用されつつあるため、金属加工のかわりにFRPを加工することも稀ではなくなってきていると思います。

FRPの加工を考える際、母材のプラスチックに添加される繊維形状についても考慮の必要があります。強化繊維を決められた方向で配置する方法と、細かく裁断された繊維を均一に添加する方法があります。切断や研磨をする際にこうした繊維が加工性能に影響するため、思うように面粗さが出なかったり、切断がしづらくなることがあります。母材は樹脂系の素材のため、研削では目がすぐに詰まり、切れ味が出なくなります。

ガラスともプラスチックとも異なるFRPですが、切断砥石で切るとしたら、電着タイプのものが適しているといえます。電着はプラスチックそのものやゴムなどの通常の砥石では目が詰まってしまったりするタイプのワークにも使うことができます。基板の厚みは薄くし、切れ味をかなり挙げたタイプの電着切断ホイールを用いたほうがよいかと思います。場合によっては、セグメントタイプのものにして、切れ味が出にくいようであればスリットの数を増やすことで切断しやすくなる可能性があります。

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