切断砥石とは何ですか?
切断砥石とは、砥石の中でも台金、砥層巾を薄くし、切断用途に使われる砥石です。砥石のなかでも切断を主目的作られた薄い切れ刃を持つタイプの製品で、ブレードやカッティングホイール、カッター、リムソー等とも呼ばれます。切断するワークに応じて様々な外径やスペックがあります。
切断砥石の用途
切断砥石がよく使われる場面は、切断面に面精度が必要であったり、通常のカッターでは切れないもしくは加工物が欠けてしまうなどの場合です。通常、形状は円盤状の1A1型で、円盤の外周部に砥石がついています。研削というよりはワークを切断するための砥石ですので、砥石が切り進むうちに台金(基板)がワークにあたらないよう、砥層巾のほうが若干大きめにとってある、いわゆる「逃げ」のついたものが多く見られます。
ガラスやセラミックスの切断から、金属、超硬、石材の切断まで用途に応じてさまざまな仕様の切断砥石が知られています。切断する対象によって、電着やレジン、メタル、ビトリファイドなどのボンドが選ばれます。
薄いものでは1mm以下の厚みしかない切断砥石もあります。切断だけでなく、溝入れなどの加工にも用いられることがあります。
切断加工の精度で選ぶ
切断砥石にも、特に精度というよりは切断するだけでよいという加工から切断面の面精度に高い水準を求められるものまで複数のスペックがあります。ミクロン、ナノ単位の精度を求められる加工に、ミリ単位の精度しか出せない切断砥石は使えませんし、逆もまた言えます。加工目的、加工精度に適した砥石を選ぶ必要があります。
研削ホイールとの違いは、切断を目的としていることによる固有の問題やスペックの違い等があげられます。たとえば、切断の際に、切断面が曲がってしまうシュートや、砥石の部分損耗、集中度の違いなどは研削目的の砥石とは若干異なる部分といえます。
特に硬い素材は砥石で切断
砥石で切断することに違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、ある程度の硬さを超えるワークになると鋸刃などの金属系の刃では、ワークに負けてしまいます。超硬などのチップを使ったものでも、それ以上の硬さを持つワークには刃が立ちません。
工業用途の砥石、特にダイヤモンドやCBNを用いた超砥粒砥石は、実用上もっとも硬く、さまざまな素材の研削、切断、研磨に用いられています。
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