品番におけるサフィックスとは

2015年8月17日更新

自動車部品は非常に多種類にわたることもあり、品番で厳密に管理されています。部品も開発段階から実際に量産で流れていく過程で、何度も設計変更(設変)を行うものもあります。一般に、サフィックスとは品番や製番(製品番号)などの本来の番号体系に、附属的につけるAやB、-1や-2といった記号のことを意味しています。

12-45900という品番があったとしたら、サフィックスは12-45900Aや12-45900BのA、Bといった部分になります。あるいは、12340-33446-1の-1のような部分についてサフィックスと呼ぶ場合もあります。末尾につけることが原則ですが、12-45900A-1といった場合の、Aの部分をサフィックスと呼ぶこともあります。

自動車部品業界をはじめ設計変更が頻繁に行われる業種では、設計変更(設変)をするたびに、このサフィックスがかわっていきます。大きく変わるような設計変更の場合は、サフィックスが変わるというよりも品番自体をあらたに付け直すことが多いですが、いわゆるマイナー設変と呼ばれるような変更の場合は、サフィックスを変えていくことで部品がどのバージョンなのかを識別していきます。

サフィックスは文法用語としては「接尾辞」と訳され、単語などの末尾につけられる文字列の事を意味しますが、品番や製番などの部品番号や製品番号を区別するために使う場合は、必ずしも文字列や数列の末尾というわけではなく、中間に入れる文字を示す場合もあります。

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