量産移管の意味と英語表現

2021年8月16日更新

自動車部品における量産移管とは、開発・試作を経て本型本工程等での生産が求められる客先の量確・品確といったイベントで合格した製品を最終的に自社の量産工場で生産ができる状態に持っていくことを意味し、英語では量産開始することをStart of Production、略してSOPと呼びます。ラインオフ(Linf off)、略してL/Oという言い方もあります。

客先へ品質確認のための承認を得る目的での製品生産は、量産と同じ工程で行いますが、実際に量産工場で量産しているわけではありません。量産移管とはつまるところ、量産工場で量産させるための承認を得る一連にプロセスとも言えます。

そうなると量産移管を厳密に訳すのであれば、本型本工程等のイベントに合格し客先からは承認を得たうえで、自社内の初品工程から量産工場での工程へ移行させる手続きのことになりますので、「transfer initial part process to mass production process」となります。「Start of production in a mass production setting」という言い方も、量産移管に近い言い方となります。mass production settingというのが本工程ということになります。

客先から承認を得ても自社内では量産工場で量産できる手続きが別途必要となり、それが量産移管会議となります。試作→初品→量産と社内での区分は大きく3段階に分かれ、工場もこの3つはそれぞれ別になっていることが多いです。

自動車の場合、いったん量産となればそれは市場に出回り、ユーザーが実際に公道で運転する車に使われる部品となります。人命にかかわるがゆえ、不具合があればリコール等にもなり、品質確認が厳密に行われたうえではじめて量産車としての生産が可能になります。

このため「量産で作ることができる」ということを各種点検を行い品質基準のクリアを確認することと、納入計画を共有して客先の新車立ち上げに間に合わせる必要があります。

量産移管会議が開催され、関係する部署が一堂に会してその場で承認・決裁等を行う方法がよくとられます。

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