現調化とは

2014年2月12日更新

現調化(げんちょうか)とは「現地調達化」のことで、海外に展開している生産拠点が、生産に使う部品や材料を現地にて調達することを意味します。これとは逆に、日本から供給を受けている部品や材料、製品は日支品や、日供品と呼ぶことがあります。

日本の製造業の多くで、量産拠点を海外に持つというのは珍しいことではなくなり、段々とそれがあたりまえにすらなっていきましたが、人件費の安い海外に生産工場を構えても、肝心の部品や材料をすべて日本から送る、となると十分なコストメリットが出ません。また日本からすべての部材を供給するということは、輸送費や関税、諸税の問題だけでなく、日本側にも輸出を行う人材や輸出管理が必要となり、現地側にも輸入を行う人材や国によってはそれについての許認可を取得できる人材も必要となるため、結果としてコスト増の要因となっています。

日本はさまざまな生産資材や部品が手に入りやすい世界でも類を見ないほどの環境にあるため、なかなか実感することすらできませんが、諸外国の多くでは日本で一般的に入るものすら手に入らず、結局、日本から部品を送らざるを得ないというような品物はかなりの数となります。日本から製造ラインを丸ごと移動させて、日本でのやり方を踏襲するということもひとつの要因となっていますが、短期的には現地調達や近隣諸国からの調達のほうが費用が割高となっても、長期的に見た場合、現調化を進めることは生産拠点を海外へ移したメリットを出していくには不可欠な要素といえます。

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