気遣い作業の意味とは

2020年1月26日更新

トヨタ用語での「気遣い作業」の意味とは、これでよいかどうか次に進んでよいか気遣いしながら作業者が行わなければならない作業のことです。例えば、ある部品同士を組み付けたとき、パチンと音がしてかみ合ったことが明確にわかる、手ごたえがある状態のものは気遣いをする必要がありませんが、組付けた際に音も出ず、手ごたえもない場合、作業者が気遣いながら作業をすすめることになります。こうした気遣い作業をなくしていくことが不良率低減につながるとの考え方です。

製品の供給には設計からはじまり、設備や製造工程の設計を行う必要がありますが、気遣い作業がないような部品や工程としていくことで、製造現場では次の工程に自信をもって部品をトスしていく、つまり自分の工程で品質確認が終わった状態で次の工程にまわしていくことができます。あるいは自分自身の作業工程でも明確に次に進んでよいことがわかります。このように気遣いさせずに次の作業工程に進んでいけるような作業の積み重ねが品質向上につながっていく、と考えられます。

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