実空の意味とは|実空運搬

2022年4月6日更新

物流で「実空」(読み方:みから)といった場合、実空運搬からきている用語で、中身の入った運搬と、空の容器の運搬という二つを意味する用語です。通常は、リユース可能な空の容器を運搬し、受け取ったその容器に実となる製品を入れて納入することを実空運搬(読み方:みからうんぱん)と呼んだりします。

製品が入っている状態のものを「実入り(みいり)」、入っていない状態のものを「空(から)」と呼びます。実入りのものは重量がありますので、パレタイズの際も段積みの制限が比較的厳しめに定められていますが、空箱については実入りよりも1パレット当たりの箱数が多くパレタイズされることもあります。

この空箱を段積みにしてかたまりにしたものを「山」と表現することがあり、「ひとやま」といえば、空箱を段積みしたもの、ということになります。

納入に通い箱を使うタイプの業界の場合、同じ容器を繰り返し使用しますので、製品を入れて納入した空容器がどのようなルートでいつどこの運送便で返ってくるかという点を把握しておく必要があります。また、運送業者(の契約者)や納入先には自社のロゴ等の入った通い箱をどこへ返却してほしいのかあらかじめ伝えておく必要があります。

汎用性の高いものであれば、デポなどに集約しておけば箱不足には陥りませんが、固有の製品だけに使われる専用の荷材や緩衝材が入っている通い箱の場合、空箱がうまく返却されてこないと出荷自体が危ぶまれるという事態になることもあります。

同じ輸送便で、実空の双方を運ぶこともありますが、たいていは便の往路と復路で分けて製品と、空箱を運ぶ運用がなされています。

自動車部品の場合、実入りの箱にはかんばんやラベル、現品票と呼ばれる表示がついていますので、いつどこへ納入するものか中身も含めてわかるようになっていますが、納入されるとこれらのラベルが外されます。かんばんやラベルがないということで返却または引き取りされるべき空箱ということがわかります。ただし、返却ルートや方法をきちんと決めておかないと、空箱には何も情報がないので(せいぜい会社名、箱の色)、どこへどのように返却すべきものか輸送業者側でわからなくなることがあります。

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