木材の成分

2012年12月24日更新

他の構造材料、工業材料と異なり、木材は細胞が出来ていますが、実際にその主成分となるのは、セルロース、ヘミセルロース、リグニンです。これらの成分で凡そ木質の95%が構成されていることになります。

セルロースの束によって樹木の細胞壁が構成され、ヘミセルロースやリグニンは木材を構成している細胞壁を固める役割を担っています。

木材は内部に空孔がたくさんあり、水分も保有していますが、木質の実体は上記のこれら三つの物質ということになります。

木材の比重を見るときも、どの木材であっても水分や空孔、空隙等の要素を廃し、細胞壁で成り立つ木材の実質部分(木質)を計測すると、1.5g/cm3前後となります。木材には多様な種類と性質がありますが、その正味の成分はどれも同じ細胞壁ということになります。

木材の違いは、成分の違いというよりも、樹木の違いによる木材内部の構造の違いということが言えます。

スポンサーリンク

>このページ「木材の成分」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る

木材の成分についての関連記事とリンク

工業刃物、機械刃物、刃物メーカーの一覧
床研磨機メーカーの一覧
木材メーカーの一覧
木材の比重一覧と含水率の関係
木材の種類
水に沈む木材にはどんなものがあるか
木材の耐久性
木理とは
木材の収縮率と膨張

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集