脆性モード

2010年6月26日更新

切削加工や研削加工を行なった際、工作物の表面が脆性破壊を主体とする現象によって削られていく加工を脆性モードといいます。主として、ガラスやセラミックス、石材などの硬くて脆い材料(脆性材料)を研磨・研削したときに見受けられる加工モードです。切り屑は延性モードと異なり、粉状になることが多いです。ただガラスなどの素材でも、加工条件によっては延性モードとなることもあります。 ものを加工するとき、その表面には弾性領域と呼ばれる部分の下に、塑性領域があります。弾性領域は変形を起こしても元に戻る領域であり、塑性領域は変形すると元に戻らない領域です。脆性破壊は、この塑性領域とそのさらに下層の切削領域にて起こる表面の亀裂が発展したものです。

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脆性モードの関連用語

延性モード
切り屑、切り粉
破砕性

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