インプリドレッサー（ボンドドレッサー）
ダイヤモンドドレッサーの一種で、先端部分に細かいダイヤモンド砥粒を含有したメタルボンド砥石がついているタイプのツールです。先端部のすべてにダイヤモンドが入っていますので、一度にツルーイング対象である砥石にあたる面積が大きいのが特徴で、効率性を重視する場合に有用です。
インプリドレッサーは単石ドレッサーとは最適な使用条件が異なります。というのも、研削砥石との接触が、点ではなく面になり、砥石の曲率の関係で角度の狂いが大きいとうまく面あたりせずにドレッシングが思うように進まないことがあります。ドレッシングの条件で肝要なのは、研削砥石とドレッサが全面あたりするまでの持っていき方です。切り込み量は0.02〜0.03mm以下、仕上げ研削では0.01mm以下が理想です。送り量は全面あたりになるまでは単石ドレッサの２倍以下、インプリドレッサが研削砥石にこなれてきて全面あたりするようになったら２〜４倍の送り量にします。送りが遅すぎると研削焼け等の問題が発生する場合がありますので、あたりの具合を見ながら調整する必要があります。
