製造部長と工場長の違い

2022年3月20日更新

製造部長と工場長は兼務となっていることもありますが、会社によってその職位がどちらが上かという点が異なる役職です。例えば1つの工場のなかに複数の製造部があるような場合、工場長がトップであり、製造部長はその部下ということになります。

反対に製造部の中に複数の工場がある場合は、工場長は製造部長の部下になります。例えば第1製造部の中に第1工場、第2工場、第3工場という具合に構成されている場合です。各工場長は第1製造部長の部下ということになります。会社によっては課の中に工場が複数分かれている場合は、工場長が製造課長の部下ということもあり得ます。

つまり、工場をどのような単位と組織上の位置づけで運営しているかという点に依拠するということになります。

訪問相手や面談相手の会社の組織図が公開されていれば類推もできるのですが、そうではない場合、工場長と製造部長が同席しているなら両者のやり取りでどちらが上長か想像できる場合もあるのですが、皆目見当がつかない場合もあります。

この職位の相手と面談するということはある程度相手の組織が分かったうえでの面談となることが多いでしょうが、そうではないこともあると思います。この場合、工場の規模が大きい場合は、工場長の権限もそれなりに大きいと考えるべきでしょう。例えば、ウェブサイト等で工場の規模が公開されている場合、数千人規模以上の工場や製作所となれば、その長は役員かそれに近い立場の職位のことも珍しくありません。

またそもそも役員クラスが工場長についている場合も同様で、この場合は製造部長が工場長の下位と考えるほうが自然です。 ただしこればかりは会社の組織編成次第なところがあり、本社の製造部の下にすべての工場が入っているということもあり得ますので、判別は難しいところです。

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