イギリスの祝日2020年カレンダー|イギリスの祝日・休日の一覧と日数

2020年1月5日更新

イギリスは英国とも言いますが、2020年の祝日はカレンダー上で9日となります。振替休日がなければ本来は8日となります。イギリスの祝日が少ないことは、先進国の中でも突出しています。土日に祝日があたった場合は、振替休日によって通常次の平日が休みとなります。もっとも、土日が確実に休日になることと、後述するとおり、有給休暇が他国よりも手厚くなっている傾向があり、休日自体が極めて少ないかといわれると一概にそうとも言い切れない事情があります。

イギリスは4つのカントリーで構成

イギリスは正式名称をグレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と呼ぶことから想像がつくとおり、4つのカントリーと呼ばれる国(地域)がひとつの国を構成しています。連邦制をとる国家とも異なるユニークな連合王国という国家形態をとっています。

これら4つのカントリーは、個別に議会を持ち、自治が行われていることから、祝日についても独自に制定されています。したがって、イギリスあるいは英国の祝日というのは、4種類のカントリーすなわちイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドそれぞれで見ていく必要があります。

イングランドとウェールズは共通の祝日カレンダーを持ち、スコットランド、北アイルランドはそれぞれ別のカレンダーとなります。もともと祝日は少ない為、ほとんどの休日・祝日は共通のものとなりますが、総日数自体も、一番少ないとイングランドと一番多い北アイルランドで差が出ます。

世界の金融取引や金属取引(LME、ロンドンメタルエクスチェンジ)の中心のひとつともいえるロンドンはイングランドに該当しますので、英国の中でも祝日がもっとも短い設定ということになります。

イギリスの祝日の種類

イギリスの祝日はキリスト教の祝祭日に由来するものと、バンクホリデーと呼ばれる銀行休業日に由来するものとに大別できます。長い歴史を持ち、「独立」を勝ち取った国ではない為、建国記念のような祝日を設けていません。また王制を長らくとっている他国のように、歴代の女王や王族の記念日を祝日にしておらず、シンプルな祝日体系を持っています。

キリスト教に由来する祝日

キリスト教以来のものとしては、グッドフライデー(聖金曜日)、イースターマンデー(復活祭の月曜日)、クリスマス、ボクシングデー、セントパトリックデー(北アイルランドのみ)、セントアンドリュースデー(スコットランドのみ)となります。

銀行休業日であるバンクホリデー

バンクホリデーは、銀行の休みに由来するものですが国の祝日として制定されており、アーリー・メイ・バンク・ホリデー(1945年5月8日のヨーロッパ勝戦記念日も兼ねています。英語ではVictory in Europe Day, V-E DayもしくはVE Dayと呼称されます)、スプリング・バンク・ホリデー、サマー・バンク・ホリデーと都合3日定められています。通常、このバンクホリデーは銀行だけでなく他の業種も含めて会社は休業しているところがほとんどですが、公的機関は空いているところもあります。

イギリスの連休

イギリスの大型連休といえば、クリスマスとイースターの二大連休となります。ただ、公的な祝日という面で見ていくと、3連休、4連休が最大となります。注意点としては、貿易上の通関がずれ込んでしまうのは他国と同様で、また交通網についても通常と異なるダイヤでの運航が通例です。この時期のやり取りについては、取引先に対して操業・営業カレンダーをもらっておくとよいでしょう。あるいは、休暇の予定を前もって聞いておくのも良いかと思います。

イギリスのクリスマス休み

日本で言うところの年末年始に相当するため、ここで休みを取得して大型の連休にする方もいますが、本来の祝日ではクリスマスとその次の平日となるボクシングデーになります。休みの少ないイギリスでの連休となります。木、金や月、火がそれぞれクリスマスとボクシングデーにあたる場合は、4連休となります。

イースター(復活祭)の休み

復活祭がそれぞれグッドフライデーとイースターマンデーに前後を挟まれ、連休となります。クリスマスと並び、キリスト教圏での重要な記念日です。イエスキリストの復活を祝う記念日となります。イースターエッグの贈ったり、そのデコレーションや卵探しなどのゲームに講じる風習があります。

カントリー固有の祝日

セント・アンドリューズ・デー

スコットランドのみの祝日です。スコットランドの守護聖人でもある聖人アンデレは、イエスの弟子十二使徒の一人で、シモン、ペテロの兄弟とも言われています。ギリシアでX字型の十字架にかけられて処刑されたといわれ、そのX字型は、アンデレの十字架の名称でも呼ばれ、スコットランドの旗である「聖アンドリュー旗」に使われています。

セント・パトリック・デー

北アイルランドのみの祝日で、この日はアイルランドの公的な祝日でもあります。同国では1903年から続く由緒ある祝日で、アイルランドにキリスト教を伝えた聖人である聖パトリックの命日にちなんだ記念日になっています。

イギリスでは北アイルランドのみの祝日(公休日)ですが、イングランドであるロンドンやマンチェスター、バーミンガムといった大都市でもパレードが催されることがあります。シャムロック(三つ葉のクローバー)を身に着けて、アイルランドの黒ビールであるギネスをパブで飲む等の風習があります。なお、アメリカでは緑のものを身につけて祝う日になっています。他、カナダやオーストラリア、ニュージーランドでも祝う習慣があります。

オレンジ党勝利記念日、ボイン川の戦い

英語では、The Twelfth、Orangemen's Dayとも呼ばれます。キリスト教でも、北アイルランドの多数派となるプロテスタントやオレンジ党によって祝われる記念日です。18世紀頃祝日となったものです。カトリックの王たるジェームズ2世と、プロテスタントの王たるウィリアム3世(William of Orange、オラニエ公)の1690年アイルランドにおけるボイン川の戦いにてプロテスタント側が勝利を収めたことに起因します。

北アイルランドは複雑な政治的背景を持つ地域で、アイルランドがイギリスから独立した際、プロテスタント系住民が多かったことからこの独立に加わらず、イギリスの連合王国に残っています。ところが、この地域にもカトリックは少数派として存在、抑圧を受けるようになった歴史があります。

その後、北アイルランド紛争となりカトリック系住民とプロテスタント系住民の争いから、武装勢力によるテロや暴動の応酬に発展、惨劇を繰り返しています。カトリック側はアイルランドへの合併を望み、プロテスタント側はイギリス側に残ることを主張しています。

今なお火種がくすぶっている地域での祝日であり、少数派から見ると勝利ではなく敗北の日でもあり、一部の勢力から対立を煽ることに利用される側面もある為、他の祝日とはだいぶ異なる様相を呈しています。

カントリー別の主要都市・地域

イギリスのカントリー

イギリスを構成する4つのカントリーについては、右地図の通りですが、それぞれの主要な都市・地域にどのようなところがあるか、首都とともに一覧表にまとめました。イギリスの祝日を調べる場合は、まずはその町なり都市がどこのカントリーに属しているのかを調べるところからになります。

イングランドの主要都市・地域
日本語地名 英語地名
ロンドン(首都) London 
バーミンガム  Birmingham
リヴァプール Liverpool
リーズ Leeds
シェフィールド Sheffield
ブリストル Bristol
マンチェスター Manchester
レスター Leicester
コヴェントリー Coventry
キングストン・アポン・ハル Kingston upon Hull
サウサンプトン Southampton
ノッティンガム Nottingham
ニューカッスル・アポン・タイン Newcastle upon Tyne
ウェールズの主要都市・地域
日本語地名 英語地名
カーディフ(首都) Cardiff
スウォンジー Swansea
ロンザ・カノン・タフ Rhondda Cynon Taf
カーマーゼンシャー Carmarthenshire
カーフィリー Caerphilly
フリントシャー Flintshire
ニューポート Newport
ブリジェンド Bridgend
ニース・ポート・トールボット Neath Port Talbot
レクサム Wrexham
スコットランドの主要都市・地域
日本語地名 英語地名
エディンバラ(首都) Edinburgh
グラスゴー Glasgow
アバディーン Aberdeen
ダンディー Dundee
ペイズリー Paisley
イースト・キルブライド East Kilbride
リビングストン Livingston
北アイルランドの主要都市・地域
日本語地名 英語地名
ベルファスト(首都) Belfast
リズバーン Lisburn
ロンドンデリー Londonderry
ニューリー・モーン・アンド・ダウン Newry, Mourne and Down
クレイガボン Craigavon

Source:File:British Isles all.svg by CnbrbFile:United Kingdom countries.svg by Rob984Derived work:Offnfopt - United Kingdom countries.svg, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

イギリスにおける有給休暇

有給休暇の取得率や消化率では上位に入るといわれるイギリス。(就労日 x 5.6)日分(最大で28日)の年次有給休暇があります。年次有給は繰越不能で、買取も原則できないことになっています(退職などで雇用契約終了するときは可能)。

有給休暇の付与日数については、フルタイムで13週以上勤務した場合、5.6 x (週5日働いている場合) = 28日となります。但し、これには祝日も入りますので、8日間の祝日を除くと、正味20日間の有給休暇となります。日本でも6.5年以上働いていると法令上は年間20日の有給休暇が付与されますが、英国の場合はこれが13週以上、わずか継続勤務4ヶ月目で付与されることになります。

日系企業や他国の資本の企業などは自国の基準にならって、最低日数を定めた法令よりも多めに有給を付与することもあります。

1日8時間ではないイギリスの法定労働時間

イギリスでは1週間の労働時間が48時間を超えないよう法令で定められていますが、この48時間というのは、どこか任意の17週を選んで、その期間での1週間平均が48時間になればよいというルールになっています。この48時間には残業も含みます。法令通りに1週48時間で雇用契約を締結した場合、1日8時間労働で5日勤務だと、時間が足りず、毎日残業を行うか、1週6日の労働となります。

土日を休みにして平日5日勤務・稼動とした場合、1日あたり9.6時間となります。もちろん、他国と同様、これには適用除外が設けられており、特定の職業や職種についてはこの規定は適用されないことになっています。また、この週48時間労働規制については、年のうちどこか17週間の基準期間の平均となっていますが、特例を適用させると、この基準期間17週を26週であったり、52週であったりと延長することが可能です。

休息については、24時間ごとに最低11時間の連続した休息時間が必要となります。1週の休息時間については、14日間を基準期間として、この期間中に平均して毎週24時間以上の休息を設ける必要があります。

法令では残業の割増賃金は支払う必要がない

割増賃金については法令上の規定がありません。つまり、法律では残業に際して、賃金に上乗せする必要がないということになります。

法令で定めている最低ラインでの雇用となった場合、残業代もなく、1週の休みが1日という条件もあり得ます。ただしこの場合でも、フルタイムで働いている期間が13週以上ならば年次有給休暇は、祝日とあわせて28日間は付与されます。

イギリスは大英帝国の昔から多くの植民地を持っており、香港をはじめ、英国の労働法規の影響を受けている地域は今なお残っています。

イギリスの2020年祝日カレンダー

上述の通り、イギリスは4つのカントリーで構成され、それぞれで祝日を制定することができます。現行、イングランドとウェールズは同じ祝日を採用していますので、3つのカレンダー「イングランド・ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」が存在することになります。

祝日を調べる際は、相手方の祝日カレンダーや操業カレンダーを入手したり、休暇予定を確認することが確実ですが、入手できない場合、どこのカントリーの祝日を調べるのか、という点に留意しておく必要があります。

イングランド、ウェールズの祝日カレンダー|2020年

イングランド、ウェールズの共通の祝日カレンダーです。この二つのカントリーだけに固有の祝日というものはありません。

イギリス(イングランド・ウェールズ)の2020年祝日カレンダー

スコットランドの祝日カレンダー|2020年

1月2日や、8月3日、11月30日がスコットランド固有の休みになっています。同じサマーバンクホリデーでも、イングランド、ウェールズ、北アイルランドとは日にちが異なります。

イギリス(スコットランド)の2020年祝日カレンダー

北アイルランドの祝日カレンダー|2020年

セントパトリックデーやオレンジ党勝利記念日が固有の祝日になります。

イギリス(北アイルランド)の2020年祝日カレンダー

イギリスの祝日の日数と一覧|2020年度

イギリスは4つのカントリー(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)に分かれており、それぞれで別個に祝日制定することができるため、祝日を調べたい対象となる都市・地域がどこのカントリーに入っているかをまずは調べる必要があります。

祝日の体系としては、イングランドとウェールズは同じ祝日になる為、カレンダーが3つあると認識しておけば問題ないかと思います。

下表で適用地域(カントリー)に「イギリス全域」と記載がある祝日は、カントリーに関係なく適用される共通の祝日です。

なお、祝日が土日にかかる場合はおおむね次の月曜が振替休日となります。

イギリスの祝日の日数と一覧
祝日 現地の英語名称 日本語 適用地域(カントリー)
1月1日(水) New Year's Day 西暦の新年 イギリス全域
1月2日(木) 2nd January 新年(1月の2日目 スコットランド
3月17日(火) St Patrick's Day セント・パトリック・デー 北アイルランド
4月10日(金) Good Friday 聖金曜日 イギリス全域
4月13日(月) Easter Monday 復活祭の月曜日 イングランド、ウェールズ、北アイルランド
5月8日(金) Early May Bank Holiday / VE day アーリー・メイ・バンク・ホリデー / ヨーロッパ勝戦記念日 イギリス全域
5月25日(月) Spring Bank Holiday スプリング・バンク・ホリデー イギリス全域
7月13日(月) Battle of the Boyne(Orangemen's day) オレンジ党勝利記念日 北アイルランド
8月3日(月) Summer Bank Holiday サマー・バンク・ホリデー スコットランド
8月31日(月) Summer Bank Holiday サマー・バンク・ホリデー イングランド、ウェールズ、北アイルランド
11月30日(月) St Andrew's Day セント・アンドリューズ・デー スコットランド
12月25日(金) Christmas Day クリスマス イギリス全域
12月26日(土) Boxing Day ボクシング・デー イギリス全域
12月28日(月) Substitution(Boxing Day) 振替休日(ボクシング・デーに対して) イギリス全域

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