シンガポールの祝日カレンダー|2022年シンガポールの祝日一覧

2022年1月9日更新

2022年のシンガポールの祝日はカレンダー上、平日が休みになる日のみをカウントすると10日間になります。世界的に見れば少ないほうとも言えますが、これはビジネス上の競争力を維持するために祝日の数を制限しているという背景があるとされます。法令上は、シンガポールには11の祝日が定められており、日曜に祝日がかかった場合の振替休日制度がありますので、平日が休みになる日は年により変動します。

祝日が日曜にかかる場合、次の月曜日が振替休日となります(その月曜日が別の祝日になっていない場合)。ただし祝日が土曜の場合は、振替休日は学校のみとなり、公的機関では祝日とはなりません。追加の祝日の設定や祝日自体が同じ日に重なってしまった場合の振替休日をどうするかについては大統領の権限で決めることができるとされます。以下、シンガポールにおける祝日・休日事情とカレンダーをご紹介していきます。

シンガポールの祝日事情

1965年にマレーシアより分離しシンガポール共和国として独立した比較的新しい国家ということもあり、祝日も他国でも見かけるものが多く、この国特有のものはありません。祝日制度においては合理的ともいえる構成で、民族構成や宗教に配慮した多民族国家ならではのものとなっています。

多民族・多宗教に配慮した祝日構成

同国の主要民族としてマレー系、中国系、インド系の民族集団があり、大統領選においても直近の5期に大統領を出していない民族集団があった場合はその民族集団に属する者しか立候補できないというルールがあるくらいです。ただし事実上、同国の権限は首相が持ちますので(形式上、大統領が首相を任命するとはいえ)、構成の多い民族の支持を得られないと実権を持つことは難しいといえます。

宗教については、仏教が約3割強、キリスト教が約1.5割、イスラム教も約1.5割、道教が約0.8割、ヒンドゥー教が約0.4割という具合です。

シンガポールの民族や宗教を見ていくと、華人(中華系)が約7割強、マレー系が1.5割弱、インド系(印僑)が約0.8割という構成で、これら3民族を中心にその他の民族を加えた複合的な多民族国家です。コミュニティが別個に存在していることが知られており、それぞれに配慮された祝日構成になっています。宗教も一民族一宗教というわけではなく、仏教、道教、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教など多彩な構成になっています。

大多数を占める中華系に配慮し、中国の旧正月を休みにし、キリスト教徒のために聖金曜日とクリスマスを、イスラム教徒のためにハリラヤプアサ(断食明けを祝う)とハリラヤハジ(犠牲祭)を、仏教徒のためにべサックデイ(釈迦誕生と悟りをひらいた日、入滅した日を祝う)を、ヒンドゥー教のためにディーパバリ(新年)をという具合です。

民族色、宗教色のない祝日としては独立記念日とメーデーの2つがあります。

貿易と金融の要衝

シンガポールの祝日は長期連休というものがなく、あっても最大でほぼ3連休か4連休です。また中華系が多い割には、中国の春節のような長期連休も作らない方針となっています。

これは同国の経済・金融の一大センターとしてのポジションと無関係ではありません。1人当たり国内総生産(GDP)が世界で2番目に高く、冒頭で述べた通り競争力優先のため、祝日の数を減らす施策がとられてきていますが、例えば海上輸送ではシンガポール港はコンテナ取扱量は世界第2位の港であり、シンガポール・チャンギ国際空港も世界を代表するハブ空港のひとつです。トランシップやトランジットをこのシンガポールで行うため、休みが少ないほうが有利にはたらきます。

海上輸送においては、シンガポールでいったん別の船に詰め替えということが頻繁に行われるため、この港でバース混みをはじめ、何らかの遅延が発生するとアジア域内への影響だけでなく国際的な海上輸送にも影響してきます。コロナ禍による混雑で、遅延や抜港の頻発、輸送価格高騰の要因になったことは記憶に新しいところです。

貿易においては中継だけでなくシンガポールでいったん通関するというような場合は、同国の公的機関である税関が休みになってしまうとその間の業務が止まってしまう問題があり、こうした面からも祝日の少なさは有利にはたらく面があります。

また世界屈指のグローバル都市という顔のほか、東南アジアでは最大級の工業国の顔も持っています。ただし、国民の祝日が少ない=休みが少なくワークライフバランスが悪い国という図式は必ずしも成り立たず、これは有給休暇制度の組み合わせで見ていく必要があります。

シンガポールの有給休暇制度

MC=有給病欠が普通の有給休暇としても使用される

シンガポールでは年次有給休暇の他、有給病欠(MC)があります。MCはMedical Certificate(診断書)の略です。他国でも制度に組み込まれていることがあるSick Leaveです。この有給病欠(MC)は6カ月以上同一の会社で働いている場合、1年に14日間付与されます(入院の場合、60日間)。

MCの使用には診断書が必要ですが、事後でも費用を支払えば病院が容易に発行する習慣があり、事実上、たいした病気やケガでなくとも使うことができる有給休暇の一部として使用されている制度です。つまり本当に病気がどうかはあまり問われず、医師にその旨伝えれば日数も自由に設定できるというものです。有給病欠から使っていき、それがなくなったら有給休暇を使用するということも可能であるため、事実上そうした使われ方をしているところもあります。

本来の有給休暇付与日数

本来の有給休暇は月あるいは年の勤務日数の8割の出勤と3カ月以上の勤務で付与されます。年間7日ですが、1年経つごとに付与日数が増えていき、勤続8年で上限の14日に達します。

つまり、MCと有給休暇で年間28日間は休むことができるというわけです。企業によってはこの最低ラインを上回る有給制度を設けていることも珍しくない為、有給日数が多いうえ、比較的取得しやすいため、国民の祝日の少なさを十二分にカバーしているとも言えます。

なお、日本にも残業代や労働時間の制限の対象外となる層(専門職・経営者層)が存在しますが、シンガポールも同様に、PMET(Professionals, Managers, Executives and Technicians)として一定の給与以上を対象にそうした層が存在します。以前は、雇用法でこうした年次有給付与義務などの保護から外されていましたが、近年の法改正でこうした層も保護されるようになっています。

また上記とは別に、シンガポールに進出する多くの外資系企業は自国の休暇制度を部分的に援用する習慣が多く、例えば連続で2週間以上の休暇を義務付けるタイプの企業もあります。

シンガポールの2022年祝日カレンダー

2022年のシンガポールは下図の通りのカレンダーとなります。毎年移動祝日となる部分は変更されます。日曜が祝日の場合は振替休日が設定されます。3連休以上となるのは6つとなります。

中国正月、いわゆる旧正月は2月1日と2月2日の2日間のみが公的な休みになります。ただしこの前後は有給休暇や有給病欠を連結させて長期連休を作る方もいますので、事前に確認が必要です。

シンガポールの2022年祝日カレンダー

2022年シンガポールの祝日の数と一覧

下表がシンガポールにおける2022年の国民の祝日一覧表となります。11の祝日が法令で定められています。

2022年シンガポール祝日一覧
祝日 現地の英語名称 日本語 特記事項
1月1日 New Year's Day 新年 2022年は土曜日であるため、振替休日なし。
2月1日から2月2日 Chinese New Year 中国正月 移動祝日。旧暦における中華圏の新年。
4月15日 Good Friday 聖金曜日 キリスト教における復活祭(イースター)の前の金曜日。
5月1日 Labour Day 勤労感謝の日(メーデー) メーデーも国民の祝日として制定されている。
5月2日 Substitution(Labour Day) メーデーの振替休日 2022年は日曜にあたるため。
5月3日 Hari Raya Puasa ハリラヤプアサ イスラムの断食明けの祝日
5月15日 Vesak Day べサックデイ 釈迦誕生と悟りをひらいた日、入滅した日を祝う
5月16日 Substitution(Vesak Day) べサックデイの振替休日 2022年は日曜にあたるため。
7月10日 Hari Raya Haji ハリラヤハジ イスラムにおける犠牲祭。
7月11日 Substitution(Hari Raya Haji) ハリラヤハジの振替休日 2022年は日曜にあたるため。
8月9日 National Day 独立記念日 1965年8月9日の独立を記念して。パレードや祝賀行事が開催。
10月24日 Deepavali ディーパバリ 光の祭典。ヒンドゥー教の新年。
12月25日 Christmas Day クリスマス キリスト誕生を祝う
12月26日 Substitution(Christmas Day) クリスマスの振替休日 2022年は日曜にあたるため。

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