インドネシアの祝日カレンダー|2021年のインドネシア祝日の日数と一覧

2020年12月14日更新

2021年のインドネシアの祝日の日数はカレンダー上、年間で16日となり、昨年と変わりません。ただ、この16日はいわゆる国民の祝日(Hari Libur Nasional)です。この祝日以外に、政府はCuti bersamaと呼ばれる有給取得の奨励日(政令指定休日、共同休暇、集団休暇と呼ばれることもあります)を設けており、2021年は7日間(3月12日、5月12日、5月17日、5月18日、5月19日、12月24日、12月27日)がこの有給休暇取得奨励日に当てられています。英語ではjoint leaveやcollective leaveといわれるものです。役所関係はこれらの日も休んでいます。したがって、実質的には16日間+7日間の合計23日がインドネシアでの公式の休みということになります。昨年はこの合計が20日でした。なお、土日に祝日があたったとしても振替休日の制度はありません。

Cuti bersamaは同国を代表するレバラン大祭やクリスマス休暇等の大型連休を構成するための休日になるため、ここが休みかどうかはビジネスではかなり重要なポイントです。取引先がどのように取得するかを操業カレンダーなどを入手し確認しておく必要があります。

インドネシアの祝日の日数は国民の祝日とCuti bersamaの合計

国が定めているCuti bersamaと呼ばれる一斉有給取得奨励日(政令指定休日)については、各企業ごとに休みにするかどうかを決めているため、実際に稼動しているかどうかは各会社に確認する必要があります。とはいえ、これらの日の大半はレバラン大祭の前後やクリスマスに接続された休みであり、ほとんどの人は実家へ帰省するため、原則この間に操業している企業はほぼないと考えておいたほうが無難です。日本で言うところの年末年始と考えるとわかりやすいです。

「政府は休むけど民間はご自由に」というのは経済活動に配慮した制度ともいえますが、追随して休む企業が多いことと、後述する通り通関が止まるため貿易取引・輸出・輸入ができず、

なお、労働法制の面からみると、Cuti bersamaは有給休暇取得奨励であって国民の祝日ではないので、この日に出勤しても休日手当を支給する義務がないということになります。

ただし、業種によっては企業は営業している場合があります。また会社によっては出社は社員の自主判断に任せているというケースもあります。

移動祝日が多いインドネシア。最大の連休はレバラン断食明け大祭

政府公認となる国民の祝日のうち、毎年日にちが固定されているのは4日だけとなります。あとの11日〜12日の公式祝日は毎年日程が異なる移動祝日となります。これはオリジナルの祝日が元来西暦に寄るものではないことが起因し、この辺りは同じタイプの祝日をもつ他国と事情は変わりません。

一般には、インドネシアの祝日でもっとも重要で大きなものでもあるラマダン明けの休み、いわゆるレバランともいわれる断食明け大祭の前後は連休をとっている企業が多いです。2021年の一斉有給取得日も、7日間のうち4日間がこのレバランに集中しています。またこのレバラン期間中は役所や税関も閉じますので、貿易機能もほぼ止まってしまいます。断食期間中であるラマダンが明けることを祝う連休となりますが、ラマダンの間も日中は飲食できませんので、ビジネスの面でも普段と異なることを念頭に置く必要があります。

インドネシアのラマダンとレバラン

ラマダン(Ramadan)とはイスラムにおける断食月のことで、インドネシアは国民の9割近くがイスラム教であるため、この期間中はほとんどのインドネシア人が日の出から日の入りまでの間、食べ物を口にしません。もっとも、インドネシアはイスラム教国ではなく、他の宗教も容認する世俗主義をとっていますので、祝日に他の宗教の休日が公式に入っています。とはいっても、世界一のイスラム教徒の人口を擁するのはインドネシアです。

このラマダン後の祝日となるレバラン(Lebaran)がインドネシア最大の祝日といってもよいかもしれません。日本の年末年始、欧米諸国のクリスマスに相当する長期連休となります。

ちなみに断食そのもののことはサウムと呼ばれます。この断食月であるラマダンは1ヶ月続きます。時間にして、午前4時頃から午後7時頃の間は何も食べませんが、午前2時半頃から3時半前後の夜明け前に、食事をとることになります。病人をはじめ、健康上の理由がある方や幼児、イスラム教徒以外の方はラマダン中も断食はしません。 娯楽施設などはラマダン期間中とそのあとのラマダン明け祝祭日となるレバランが終わるまでは営業時間短縮などなされていることが多いです。

2021年のインドネシアのラマダンのスケジュール

ラマダンは毎年日程が変わり、2021年のインドネシアのラマダンは、4月12日(月)から5月12日(水)となっています(厳密には4月13日からですが、一日前から開始されるため4月12日の夕方〜)。これに対して公式なレバラン(断食明け大祭)は、5月13日から5月14日の2日ですが、実際には、5月12日、5月17日と5月18日、5月19日は有給取得奨励日(政令指定休日)となっており、政府公的機関も休みを取ります。このため、5月12日から5月19日までの8連休が政府関係機関の休みであり、多くの企業も長期連休となっているケースが多いです。

ラマダンの期間は、勤務時間も変更

なお、ラマダンの間は、勤務時間も変則的になっていることがありますので、インドネシアと直接やり取りしている方は注意を要します。時短や休み時間を多めにするといった方法を採用している企業が多いですが、食事を取る必要があるため、午前2時〜3時前後に起きているわけですから、通常通りの勤務では体が持ちません。時短勤務となっていたとしても、残業することは難しいため、その定時直前にやり取りすることはなるべく避けることが無難です。

緊急性の高いやり取りをする必要がある場合は、相手の勤務時間がラマダン中どうなっているかをたずねてみるとよいでしょう。また、あわせてレバランの休みについても聞いてみるとよいでしょう。

また、生活習慣の面ではラマダンの間、飲食が禁止されている間、喫煙も禁止となります。喫煙者が比較的多い国であることから、配慮すべき内容のひとつです。

ラマダンの期間中、外食産業、レストラン、ファーストフード店などで中で食事をしている様子が見られるタイプの店舗は、中が見えないよう白い布で窓ガラスを覆ってしまう風習もあります。ラマダンで食事を控えている、煙草を控えている等の間、人目につくところでこれらを行うことはあまりよくないため、配慮が必要といえます。ムスリムではないからといって日中堂々と会食や食事を行うと場合によっては顰蹙を買います。

ラマダン明けのレバランで気をつけるべきこと

インドネシアの企業と貿易を行っている場合、輸出・輸入のいずれにしても、インドネシア税関での通関が必要です。レバラン大祭の間は、税関が休みになっていますので、この直前や直後の通関となるような輸送スケジュールを組んでしまうと、納期通りの輸送がきわめて難しくなります。加えて、インドネシアはASEANのなかでは比較的通関に時間のかかる国です。レバランの数日前に入港していても税関検査となってしまって結局、連休前に通関が終わらなかったとなれば、納期遅延必至です。フォーワーダーと相談の上、インドネシアの入国・出国がいつまでに必要か逆算した上で計画を組んでいくことが肝要です。

また、レバランの休み明けというのは、港にしてもコンテナヤードにしても、貨物が山積みになっており、まさにごった返した状態になっています。順番に手続きはされていきますが、貨物量が多すぎて、本来の通関にかかる時間よりも長くかかることが通例です。さらに、混雑のためにリフトの事故もよく起きるため、予期せぬ貨物へのダメージで納入に支障をきたすことがある点も留意しておいたほうがよいかもしれません。改善ははかられていると言われますが、レバラン連休の前後は通関が止まるといった認識で準備しておいたほうがよいといわれる所以です。

このレバランの長期連休明けは、貨物の紛失や遅延もよく発生します。今まで取引したことがない品物や遅延が許されないようなものを輸送する場合、この期間を避けるほうが無難です。

インドネシアの暦

インドネシアは13000以上の島から成り立っている国ですが、多言語、また300種族以上で構成される多民族の国でもあります。インドネシア語自体がこの国の「共通語」という位置づけであり、ジャワ語やバリ語などの現地でメジャーな言語のほかにもたくさんの言語が存在します。このため、暦についてもいくつか種類があります。

インドネシアでは、いわゆるイスラム諸国で用いられるヒジュラ暦、現在の西暦として用いられるグレゴリオ暦、バリ暦(サカ暦もしくは釈迦暦、ヒンドゥーの暦で年間が210日となる)等が使われます。太陰暦であるヒジュラ暦は、イスラム教の行事が多いため、それらを決めるために使われますが、日々のビジネスの世界では日本や諸外国と同じ西暦で語られることが通例のため、あまり不便を感じることはないと思います。また、インドネシアはイスラム教だけでなく、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー、仏教、儒教の6つの宗教(宗派)が公認されていますので、宗教行事の際はそれら個別の暦に基づいて実施され、ビジネス等では西暦が使われる、という形になっています。

インドネシアの2021年祝日カレンダー

3月12日、5月12日、5月17日、5月18日、5月19日、12月24日、12月27日は政府が定めた国民の祝日ではなく、有給取得奨励日として設定された日(Cuti Bersama)となります。ただし行政機関をはじめ、ほとんどの政府関係の組織は原則休日となっているため、下記のカレンダーでも、祝日扱いで赤丸をつけています。詳細は各機関へ直接確認の必要があります。5月の休みが多いため、会社によっては土曜日などで稼動調整を行っている場合があります。

製造業の場合、休みをかためたほうが操業効率もよくなるため、長期連休の前後にさらに休みを設定しているケースも散見されます。

インドネシアの祝日カレンダー2021年

インドネシアの祝日の数と一覧

下表にまとめているのは公的な祝日となる16日と、一斉有給休暇取得推奨日の7日(結局、政府機関はほぼ休み)の一覧です。複数の宗教に配慮した、多民族・多宗教の国家ならではの祝日・記念日となっています。上述したとおり、ラマダンは4月12日(月)から5月12日(水)となり、ラマダン明けの休みであるレバランの長期連休は、最長で5月12日〜5月19日の8連休となります。ほか、ムハマッド昇天祭に有給休暇取得推奨日が連結され、こちらも3月11日〜3月14日まで4連休、クリスマスも12月24日〜12月27日の4連休となっています。

インドネシアの祝日一覧2020年版
祝日 日本語 インドネシア祝日名称 特記事項
1月1日 新年 Tahun Baru Masehi 西暦の元日。
2月12日 旧暦新年 Tahun Baru Imlek 2572年に相当。中国暦の元日
3月11日 ムハマッド昇天祭 Isra Mi'raj 移動祝日。Isra Mikraj Nabi Muhammad SAW
3月12日 ムハマッド昇天祭 Isra Mikraj Nabi Muhammad SAW 一斉有給取得奨励日。政府機関は休み。
3月14日 釈迦暦新年(ニュピ) Hari Raya Nyepi サカ暦1943年の元日。
4月2日 聖金曜日 Jumat Agung, Wafat Isa Al Masih キリスト受難の日。移動祝日。
5月1日 メーデー Hari Buruh Internasional 固定祝日
5月12日 レバラン前(ラマダン明け大祭) Cuti Bersama Lebaran, Cuti bersama untuk Hari Raya Idul Fitri 一斉有給取得奨励日。政府機関は休み。
5月13日 キリスト昇天祭 Kenaikan Isa Almasih 移動祝日
5月13〜14日 レバラン(ラマダン明け大祭) Hari Raya Idul Fitri ヒジュラ暦1442年。公式の断食明け大祭(レバラン)。移動祝日。
5月17〜19日 レバラン後(ラマダン明け大祭) Cuti Bersama Lebaran, Cuti bersama untuk Hari Raya Idul Fitri. 一斉有給取得奨励日。政府機関は休み。
5月26日 仏教祭 Hari Waisak, Hari Raya Waisak 2565 釈迦の生誕祭
6月1日 パンチャシラの日 Hari Kesaktian Pancasila 国家5原則を記念する日。固定祝日
7月20日 巡礼の日 Idul Adha, Hari Raya Idul Adha ヒジュラ暦1442年に相当
8月10日 回教暦新年 Tahun Baru Islam ヒジュラ暦1443年。イスラムの元日。
8月17日 独立記念日 Hari Kemerdekaan 1945年8月17日の独立を記念
10月19日 ムハマッド誕生の日 Maulid Nabi Muhammad SAW ムハマッドの生誕を記念
12月24日 クリスマス・イブ Cuti Bersama Hari Natal 一斉有給取得奨励日
12月25日 クリスマス Hari Natal, Hari Raya Natal 固定祝日
12月27日 クリスマス休暇 Cuti Bersama Hari Natal 一斉有給取得奨励日

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