砥石の振れ精度
砥石の「振れ」と研削盤の「振れ」は、加工精度に大きく影響する重要なパラメータの一つです。機械の軸にもある程度の「振れ」がありますが、通常はかなり抑えられて設計されています。
砥石の振れには、外周方向に振れる、いわゆる「外周ブレ」と、端面方向に振れる「面ブレ」があります。砥石メーカーによって、それぞれ規格がありますが、この部分をゼロに近づけようとすればするほど、砥石の精度はあがってきますが価格もぐんと上昇します。
研削中の不具合などが出た場合は、この振れによる場合もあり、どのような症状なのか精査していく必要があります。切断砥石で大きく面ブレが発生していた場合、切断砥石が加工対象をきり始める入り口と、出口が大きくなる傾向があります。これは砥石がワークにはさまされている間は、振れが比較的抑えられているからと考えられます。
スポンサーリンク
- 砥石Q&A一覧へ戻る
- ボンドの種類
- 砥粒の種類