切断砥石の先端が丸まってまっすぐ切断することができません。

2009年9月20日更新

切断砥石の先端が丸まってしまう現象は、シュート等と呼ばれることもあります。砥層部分の左右の磨耗が早すぎるため、正面から見るとダイヤモンド層がU字型になってしまい、ワークに食いつかず、滑ってしまい真っ直ぐブレードが進まない状態です。切断砥石の基盤自体の精度が出ていなかったり、ベアリングをはじめ機械の振れが予想以上に発生しているなどの原因も考えられますが、砥層がU字型に丸まっている場合は、仕様変更の必要があります。

精度の要求される加工に用いられる切断砥石の砥層は、通常3層や5層など奇数の層構造になっています(中心に1層、それをはさむように同じ仕様の層が左右それぞれにあります)。U字になっている砥層を例に見ると、Uの中心部分と左右をはさむ砥層の集中度や硬度、ボンドの結合度などが変えてあります。砥層が丸まってしまうのは、U字の中心部よりも先に左右の砥層がより早く磨耗しているからで、理想を言えば、Uの中心部のほうが先に減っていくほうがより真っ直ぐに切断することができます。したがって、3層構造のボンドを持つ切断砥石ならば、中心部分の砥層だけ集中度が少し下げてあったり、ボンドの結合度を下げて心持ち減りやすくしておくのが理想的です。

より高精度な加工や今まで切断したことのない加工対象に挑戦する場合、この現象が発生しているならば、砥石メーカーの担当者に一度相談するとよいでしょう。

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