砥石の「レジン」とは何ですか。

2010年12月18日更新

レジン砥石などの名称でよく使われる言葉ですが、これは砥石のボンドが樹脂系の素材で作られているということを言っています。「Resin」、正確には「Resinoid」(レジノイド)と言い、合成樹脂製のボンドは工業用砥石の中でも代表的なものです。

砥石は、主に三つの要素から成り立っています。「砥粒」「ボンド」「気孔」をまとめて砥石の三要素と言ったりしますが、このボンドは結合材とも言います。砥粒をしっかりと固定する接着剤のような役割を果たしますが、徒に接着力が強ければよいというわけでもありません。砥粒を保持するとともに、加工が進むにつれて適度に削れていくのが望ましいボンドの硬さで、レジンは数あるボンドの中でも特に軟らかく、ワークへのあたりも軟らかいことで知られます。また切れ味にも優れるボンドですが、反面、ライフについては他のボンドに比べて損耗が速いと言われています。一口にレジンといっても、種類がいくつかありますので、他の条件が同じならばレジン砥石がすべて同じ性能を持つとは言いきれません。砥石メーカーごとに違うくらいに考えておいたほうがよいでしょう。

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