石材研磨工具の種類

2011年7月8日更新

数ある研磨工具の中でも、石材用のものは砥石の外周を使わず、面(端面)を使って磨く系統です。砥石に求められる性能も、研削盤用のものとは異なる部分が多々あります。まず、精密用途では欠かせない「ドレッシング」の考え方に違いがあります。金蔵加工であれば、ドレスインターバルをどれだけ長くし、ドレッシングの回数を減らせるかという発想がありますが、石材ではそもそも加工途中でドレスしなければならないものは「切れない」砥石として扱われます。したがって、ドレスせずに使い続けることができる砥石が前提です。過酷な使用条件の後、使用する前に少しドレスするということはありますが、基本的にはドレスなしで使い続けられるものが求められます。

石材用は水を大量に流しながら(センター注水といって工具の中心部から水が拡散していく仕組みが多いです)、比較的低速で回転させていきます。ダイヤモンドホイール等に比べると砥石の減りははるかにはやいですが、慣習的にこうしたものが使われるため、集中度も金属用に比べると極端に落としてあります。

研磨盤の場合、性能に影響する砥石の要素として、通常の5要素のほか、チップの配列が問題になってきます。精密用途では面の全面に砥石が張り付けてあるものもありますが、石材は基本的にチップをある間隔で接着させており、欠け等が気になる場合はその隙間を樹脂で埋め込みます。

研磨盤
手動研磨機、自動研磨機と呼ばれる据え付け式の機械に取り付けます。一般には、研磨盤を取り付けるヘッド部分は1ヘッドのものが多く使われます。石材用の研磨機の代表的なメーカーに、大和機械製作所があります。
研磨パッド
ダイヤモンドパッド、フレキシブルパッドなどいろいろな呼び名がありますが、要は回転するハンドポリッシャーに取り付ける薄側で手のひら大の研磨工具です。平面だけでなく、曲面の研磨にも使えるという特徴があります。
手磨き用
スポンジなどの表面にダイヤモンド砥粒が含有させてあるシートが接着させてある製品で、手で磨くことを前提に作られています。以下は鏡やガラス用のウロコ取りとして有名な製品ですが、こうしたタイプのものが手磨き用の砥石になります。【参考】ダイヤモンドパッド(手磨き用、ガラスウロコ取り)
研磨シート
シート状で、砥粒にはやはりダイヤを使った工具で、自分で使いたい大きさに切って使うものと、あらかじめ切ってあるものとがあります。一般的な用途としては、サンダーやオービタルサンダーなどの振動式の工具に取り付けて使います。

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