アンドンを英語で言うと

2023年8月20日更新

工場で使用しているアンドンを英語でいう場合、照明器具の行燈(読み方:あんどん)の訳をあてると意味が通じません。工場のアンドンはトヨタ生産方式での採用が有名ですが、これは生産ラインでの異常を目で見て分かるように表示する電子掲示板のことです。この為、これを英語にする場合はAndon Boardという固有名を使うか、display boardやelectric light boardという一般名称を使うかの2択となります。

Andon Boardというのは一種のトヨタ用語や社内用語となるため、なじみのない会社は一般名称である工場内の電子掲示板の訳をあてるほうがよいかもしれません。

アンドンは目で見る管理のための道具であるため、表示はきわめてシンプルで、赤=機械故障や不良発生、黄=作業者が監督者に応援依頼、器具の交換や設備調整等、緑=生産ラインが正常に運転していることを示す、という道路における信号のようになっています。

シンプルかつ非常に目立つので、管理者や監督者だけでなく作業者にもどのラインのどの工程で止まっているか一目瞭然となります。使い方は業種や会社によってカスタマイズされていることも多く、同種の仕組みを別の名称で呼んでいる場合もあります。

何が要因で止まっているかよりわかりやすくするよう、アンドンの表示をさらに2分割して、FULLとSHORTという区分を設けている場合もあります。FULLに表示されている工程に赤や黄が点灯している場合、その工程の部材供給や生産設備には問題がないものの、その後工程に問題があって止めていることを意味し、SHORTの部分に赤や黄の点灯なら反対に前工程から必要な部品が入ってこないのでやむなく止めていることを意味するという使い方もあります。

1つのラインには多数の工程がありますが、それぞれ自分の工程に問題がなくとも、前や後の工程で何か発生すれば自分の工程も連動して生産が止まります。この場合、管理者や監督者が見るべきは問題が発生している工程であるため、こうした表示方法も工夫の一方法といえます。

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