アルミニウム(元素記号 Al)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

アルミニウムは実用的な軽金属の一つで、金足単体としても合金の形でも非常によく使われます。アルミの製造は鉱物であるボーキサイトから酸化アルミニウムを取り出すことからはじまり、この酸化アルミニウムを電気分解してアルミとして精製していきます。このため、アルミニウムのメーカーはアルミナ(Al2O3)も製品として取り扱っています。ただ、製造には大量の電力を必要とするため、一時期、中国でもこのアルミナの輸入をかなり制限していたことがあります。

回収した缶などのアルミを再生することも可能で、新しくボーキサイトから精錬するよりも電力が少なくてすむことから、日本国内では新地金よりもアルミの再生地金のほうが生産量が多いといわれています。新地金のほとんどは海外から輸入されてきています。

アルミナを取り出すためのボーキサイトの埋蔵量はギニア(世界一)やオーストラリア、ベトナムなどに多く、アルミナ生産国としてはオーストラリアと中国、ブラジル、インドなどが上位を占めます。アルミの新地金に限れば、中国がダントツで一番の生産量となっています。

コランダム(ルビーなどの鉱物)と呼ばれる鉱物にも酸化アルミニウム(アルミナ)として含まれています。

合金としてのアルミを見ると、軽さが特に目立ちますが、強度に優れたタイプもあります。ジュラルミンや超ジュラルミン、超々ジュラルミンといった合金は機械的強度に優れ、航空機の筐体に使われてもいます。

アルミニウム粉末は一旦燃え出すと、水では消すことができません。

アルミニウム(元素記号 Al)が活用されている分野

  • 一円硬貨(なお、蛇足ながらこの硬貨の製造には凡そ2円かかるとされる)
  • アルミ缶
  • アルミ箔
  • 火薬類への添加材料(アルミニウム粉末は燃焼すると高温を発生するため)
  • アルミニウム合金として
  • 構造物、機械部品、筐体、鋳物、ダイカスト
  • 酸化物は研磨剤やフィラーとして
アルミニウム(元素記号 Al)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 3s23p1
英語 Aluminium
原子量 26.98
同位体 27Al、28Al
融点 660.32℃
沸点 2519℃
密度 2.70g/cm3
比重
硬度 モース硬度2.75
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:12.2
293K(20℃):23.1
500K:26.4
800K:34.0
アルミニウム(元素記号 Al)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ 24.7
300℃ 5.9
100℃ 3.55
0℃ 2.50
−195℃ 0.21
アルミニウム(元素記号 Al)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃ 92
300℃ 233
100℃ 240
0℃ 236
-100℃ 241

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