仕入先と取引先の違い

2024年2月18日更新

仕入先が自社から見た場合、何らかの物品やサービスの購入先であるのに対し、取引先といった場合は売り買いどちらを行っている会社に対しても使う表現であるという違いがあります。

仕入先と取引先が示す範囲
仕入先 自社が物品やサービスを仕入れている相手企業
取引先 仕入先の定義に加えて、自社が製品やサービスを販売している客先となる相手企業も含む

つまり、仕入先は取引内容が「仕入」を行っている相手先企業に限定されていますが、取引先は取引内容が販売と仕入れの指定がないので、どちらに対しても使うことができ、さらにいえば双方を含む言い方としても使うことができます。

仕入先企業と顧客である得意先企業の双方に向けて発信する内容であれば、取引先各位としておけば、どちらも包含する表現となります。

また、仕入先という表現を使うと相手との力関係から自社が一段上から見ているように感じる人もいるため、取引先という表現をあえて使うこともあります。売るほうも買うほうも立場は対等であるというのが本来の商取引のあり方ですが、現実的には、売りでも買いでも力関係は存在し、業種・規模・取引する物品やサービスの種類によって、売るほうが圧倒的に強い、買うほうが圧倒的に強いという関係は存在します。

あえて仕入れと販売のどちらについてのものか限定されたくない場合にも取引先という表現は便利に使えます。自社と関連する幅広いステークホルダーに対して、というのであれば「取引先」では包含しきれませんが、直接的に売買関係にある、という意味ではもっとも指定する範囲が広い用語になります。

  

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