上代と下代の掛け率

2024年2月18日更新

上代(読み方:じょうだい、英語:retail price, list price)とは販売価格を意味し、下代(読み方:げだい、英語:wholesale price, net price, trade price)とは反対に、卸価格や仕入れ価格を意味しています。掛け率とは原価率(仕入原価率)のことで、下代÷上代×100の計算式となります。

これは販売価格に対して仕入れ価格がどれくらいかをパーセントで示したもので、低いほど利益が多くとれている、つまり収益がよいことを表わしています。例えば、上代と下代の掛け率80%という場合、8000円で仕入れて、10000円で販売していることになります。利益率は20%になります。ここで2000円で仕入れて10000円で販売しているならば、掛け率は20%となり、利益率は80%です。収益がより優れていることが分かります。

B to Bの取引の場合、下代のことを仕切りと呼ぶこともあります。あるいは単に、卸単価と呼称している方もいます。業界により使われる頻度が異なることがあります。

掛け率の相場は業界や自社の立ち位置によっても千差万別です。ただし限界利益を下回ると赤字になるので、それらを加味して設定することが多いです。商社の場合であれば、マージン数%で設定している場合もありますので、この場合は掛け率が90%を超えてきます。一般には30%前後〜80%前後の幅があります。サービス業や飲食業は掛け率を低めで、反対に製造業や商社等の卸売業などは高めになります。

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