砥石の使用には免許が必要か

2012年11月05日更新

包丁やハサミ、ナイフなどを研ぐための手研ぎ用の砥石は誰でも使うことが出来ますが、研削盤や研磨盤で高速回転させて使う砥石はどうでしょうか。

結論から言えば、「研削砥石」を使う場合には講習を受ける必要があります。免許というと、自動車の免許を連想してしまいますが、こういったものとはちょっと違います。法律では「労働安全衛生法」のなかに、こうした業務に従事する人には一定時間以上の特別教育を受けさせる必要がある、との記載があります。

また、砥石の破裂事故が起きた場合、所轄労働基準監督署長に報告書提出の義務が発生します。

なお、砥石に馴染みのない方にはわかりにくいかもしれませんが、「研削砥石」とは、ダイヤモンド砥石とは別のものです。研削盤に使うポピュラーなものだと、ドーナツのような円盤形状をしており、穴の周囲に紙ラベルがついています。アルミナ、炭化ケイ素などの一般砥粒を用いた砥石です。

この特別教育には、二種類のものがあります。

機械研削用といしの取替え又は取替え時の試運転の業務に係る特別教育

これは機械研削用砥石についてのカリキュラムで、主に研削盤での使用を前提にした教育内容です。合計の講習時間は最低10時間以上となります。

自由研削用といしの取替え又は取替え時の試運転の業務に係る特別教育

こちらは手で持って使うハンドグラインダー、携帯用グラインダー、ポリッシャー、切断機、ワゴングラインダー、スインググラインダーなどが対象となります。据付の研削盤以外で研削砥石を使う場合はこちらになります。

こうした特別教育を受ける必要があると法律で規定されていることからもわかるとおり、高速回転させて使う砥石は、性能が高く効率がよい反面、使い方を間違えると大きな事故につながることがあります。

なお、ダイヤモンドホイールやCBNホイールを使った研削盤の加工については、特に法律で規定されているわけではありませんが、こうした超砥粒を使う人は、研削砥石も使うことが多いことから、この特別教育は受けたほうがよいかと思います。

費用としてはだいたい1万円前後が多いようです。詳しくは特別教育を実施している会社に問い合わせてください。

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