SB450(ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板、SB材)の成分、機械的性質

2010年9月14日更新

SB450は、中・高温下での使用に適した炭素鋼です。引張強さの下限値が450で、炭素量は高温強度を出すために中程度になっています。使用温度の上限は475℃です。炭素量が多いため、SM材に比べると焼きが入りやすく、溶接の管理に留意する必要があります。炭素量が多いと低温じん性が悪くなるため、常温以上の温度で使います。

材料記号 厚さ C Si Mn P S Mo
SB450 25mm以下 0.28以下 0.15〜0.40 0.90以下 0.030以下 0.030以下 -
25mmを超え50mm以下 0.31以下
50mmを超え200mm以下 0.33以下
材料記号 降伏点又は耐力(N/mm2) 引張強さ(N/mm2) 伸び(%) 引張試験片 曲げ性
曲げ角度 厚さ 内側半径
SB450 245以上 450〜590 19以上 1A号 180° 25mm以下 厚さの0.75倍
25mmを超え100mm以下 厚さの1.00倍
23以上 10号 25mmを超え100mm以下 厚さの1.00倍
100mmを超え200mm以下 厚さの1.25倍

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