機械加工技能士(ラップ盤作業)について

2010年11月7日更新

ラップ盤による加工とは、上下またはそのどちらかにセットされた平坦な定盤の間に研磨材を流しながら、加工対象を挟んで加工するもので、高い精度の表面粗さや平行度を得たいときに力を発揮する手法です。加工対象を固定するためにはキャリアと呼ばれるジグが用いられ、ウエハのような形状のものの加工にも向いている方法と言えます。定盤の精度が、そのまま加工対象の平面度や平坦度に影響してきます。加工ワークによって、使う研磨材の種類を変えることで幅広い種類のワークのが加工ができます。機械としては両面ラップ盤、片面ラップ盤があり、それぞれについて様式があります。

平成22年(2010年)機械加工技能士(ラップ盤作業)技能検定概要

等級 内容 試験
1級 ラップ盤(ラップ板径250〜650mm、複ラップ形又は単ラップ形のいずれかを選択する。)を使用し、SUJ2又はSKS2の焼入れ、焼もどし材料[30×15×(複ラップ形約24、単ラップ形約14)のブロック状のもので、硬さは60〜63HRC]を加工して、平行度、平面度などを所要の精度に仕上げる。製品製作個数は、複ラップ形、単ラップ形のいずれの場合も10個とする。 3時間30分
等級 内容 試験
2級 ラップ盤(ラップ板径250〜650mm、複ラップ形又は単ラップ形のいずれかを選択する。)を使用し、SUJ2又はSKS2の焼入れ、焼もどし材料[30×15×(複ラップ形約10、単ラップ形約8)のブロック状のもので、硬さは60〜63HRC]を加工して、平行度、平面度などを所要の精度に仕上げる。製品製作個数は、複ラップ形、単ラップ形のいずれの場合も10個とする。 3時間30分
           

スポンサーリンク

>このページ「機械加工技能士(ラップ盤作業)について」の先頭へ

資格一覧へ戻る

機械加工技能士(ラップ盤作業)の関連リンク、体験談

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集