黄銅と青銅の違い

2013年1月21日更新

黄銅は真鍮ともいい、主に銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金で、種類によってアルミや錫、鉛、マンガン、鉄などの合金元素を添加した銅合金のことです。

青銅には、銅(Cu)と錫(Sn)の合金である「すず青銅」と、これらにリン(P)を添加した「リン青銅」とがあります。

両者ともに種類がいくつかあり、それぞれに特徴が異なっているため、どの黄銅とどの青銅を比較するのかを明確にする必要がありますが、全般的には以下の点で違いがあります。

黄銅と青銅の比較
- 黄銅 青銅
成分・組成 銅(Cu)と亜鉛(Zn) 銅(Cu)と錫(Sn)、リン(P)
種類 丹銅、七三黄銅、六四黄銅、快削黄銅、ネーバル黄銅、アルミニウム黄銅、高力黄銅、アドミラルティ黄銅、錫入り黄銅など すず青銅、りん青銅、アルミニウム青銅など
引張強さ 黄銅:250〜650N/mm2 りん青銅:300〜800N/mm2
銅合金でもっとも良く使われる。展性、延性、曲げ性、絞りなどに優れた丹銅、七三黄銅、めっき性のよい65/35黄銅など。Znの含有比率によって物理的性質が変わる。 黄銅よりも海水に対する耐食性がよい。耐摩耗性に優れる。ばね特性に優れたりん青銅。強度、硬度、耐力に優れ、耐食性や耐海水性にも優れたアルミニウム青銅など。

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