振動エネルギーを受けた際、これらのエネルギーを熱に変換して吸収したり、消し去ってしまう能力のことを言います。振動吸収性のこととして使われることもあります。精密機器に使う部品や材料、精密加工などで振れ等が問題となる等、振動を吸収したり、消散させたりする必要がある箇所には重要なパラメータの一つといえます。
例えば、工作機械や自動車部品としても使われる鋳鉄は、他の鋼に比べてこの減衰能が高く、仮に同じ振動を受けた鋼に比べると、よりはやく、少ない振動で収めることで知られています。金属材料としてはマグネシウム合金も優れた減衰能を持つことが知られ、精密機器類などの振動を吸収する部材などにも使われています。
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