ねじとボルトは何が違いますか

2012年9月14日更新

ボルトは広い意味での「ねじ」の種類の一つで、厳密に言えば両者は同列で比較できる対象ではありません。

ただ、「ねじ」を小ねじや止めねじ、タッピンねじといった意味合いで使う場合もあるので、それらとの比較ということで言えば、ボルトは一般的にナットと組み合わせて使うタイプのねじです。おねじであるボルトと、めねじであるナットを一組で使うものですが、小さいボルトの中にはナットを使わないものもあるため、この辺りは、そのボルトやねじがどういう状況で使われている用語なのかにもよります。

ボルトといえば六角ボルトや、六角穴付きのボルト、アイボルト、アンカーボルトなどが有名ですが、いずれも高強度の締結を特徴とするねじです。使われる現場にもよりますが、ボルトといったときはたいていはある程度の大きさで、強度の要求されるものとも考えられるかもしれません。

ボルトとナットをセットで用いるとき、座面と締め込む部位との間に座金を入れることもあります。これはボルトに限らず、すべてのネジでもあり得る話ですが、この座金は気密性を保ち、ねじの頭部が締結対象にめり込んだり、あるいは振動などで緩んだりすることを防ぐためのものです。特に、締結対象の穴径がボルト径よりも大きい場合は、座金により安定させることが一般的です。

スポンサーリンク

ねじとボルトの違いについての関連記事

>このページ「ねじとボルトは何が違いますか」の先頭へ

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集