人欠とは

2023年7月2日更新

人欠(読み方:じんけつ)とは、人員欠如の略で、本来その持ち場に必要な人数が確保できていない状態のことを意味しています。単に欠員が出ている状態の呼称として使われることもあります。

人欠とは|目次
  1. 人欠の発生要因
  2. 対策

人欠の発生要因

さまざまな業界で使われる為、意味はそれぞれ微妙に異なる場合があります。法令により業務上の人数の規定がある分野では、人欠の発生は、法令違反に直結することになります。製造業の分野では、人欠といえば製造ラインに必要な人数が足りなくなっていることをいいますが、こうしたことが発生するのはいくつかの理由があります。

  • 1.普段から残業前提の人員計画が組まれているものの、誰かが体調不良や突発的な退職・休職で来られなくなる。抜けた人の分について、現行のメンバーで吸収できない状態になっている。
  • 2.客先からの引き合いや注文が増大。増産開始までに人の募集をかけるも集まらずに、現行の不足した人員のまま増産体制に突入。
  • 3.設備や治工具の能力不足を人の作業で補ってカバーしているため、工数が足りなくなっている。

いずれも設備などのの能力問題以前に、ものづくりを行うマンパワーの分が足りなく無くなっている状態です。製造業における能力不足でも、人の手作業に頼る割合が大きい部分では起こりやすく(手作業での仕上げや検査・検品、手直し)、また多能工化が進んでいなかったり、特定の人の特殊なスキルや職人技にたよる工程があるモノづくりでも、その人が休んだりキャパオーバーになると同種の問題が発生してきます。

対策

事務作業などの分野では、管理職も含め、超過勤務などで無茶な帳尻合わせが行われることもありますが、こと製造ラインにおいては労働基準法に違反するような超過勤務は、そのまま大きな事故や重大な人災につながることがあり、勤務時間の無理は困難で、人欠になると物理的に製造能力が不足する状態になります。もっとも昨今は下請先も含め厳しくなってきているとはいえ、こうした事態発生時に、管理職を生産ラインに投入することは会社によっては日常的に行われていることではあります。

人が足りなくなることが予見される場合、前もって募集を掛ける、派遣や契約社員などの仲介を行う複数社に条件を変えて募集をかける、社員に紹介料を支払う紹介制度を活用して募集をかける、職種違いの社内の別部署へ応援を頼む、協力会社に依頼する等様々な方法がとられます。

人の採用でどうしても解決できない場合、以下のような方法も検討されることになります。

納期調整

業界によっては最終手段になります。客先からの信用を失ったり、賠償金が発生したりする可能性もあります。

検査・検品

センサーなどの搭載で機械での判別。検査している項目をカット。基準限度を緩和。いずれも社内判断だけでできないことが多く、客先の了承が必要な場合、その承認を得るまでのリードタイムも考慮して準備する必要があります。

手がかかっている工程の改善

突貫で、作業動作の検証を行い、時間当たりに生産・処理できる個数を増やす工夫を行います。また人の動線をかえることでムダな動きを削る、ということも未実施の職場では効果があることもあります。

人手に頼っている部分の機械化・自動化

治工具を突貫で作り、スピードを速めるという方法や設備のちょっとした改造などで作業時間のムダを累積で削っていき、少ない人数でも生産能力を上げていく方法です。

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