マスクのHSコード

2020年5月5日更新

マスクのHSコードは、マスクの機能と素材・種類によって分類が異なる場合があります。一般的には不織布マスクや布マスクといった医療用マスクについては、以下のHSコードが割り当てられます。

HSコードは輸出申告や輸入申告に用いるための分類番号の役割を果たしていますので、上６桁まではどちらも同じですが、それ以降は異なります。輸入申告を行う国によって異なります。

HSコードは上６桁部分は世界共通であり、７桁以降については各国で細目分類を定めて、それぞれの細目ごとに関税をはじめとする税金や輸入許可方法などの取り決めを定めていますので、輸入地となる国ごとのHSコードにしたがって、輸入申告を行い、輸入手続きを進めることになります。

HSコードは、上２桁までが類という大分類で、上４桁までが項という中分類、上６桁までが号という小分類になっており、上記の医療用の不織布マスクや布マスク、ガーゼマスクの例でいえば、下表となります。HSコードの決め方は、まずは項を決めることになります。

マスクの品目分類
類、項、号の別
第63類　紡織用繊維のその他の製品、セット、中古の衣類、紡織用繊維の中古の物品及びぼろ
第1節紡織用繊維のその他の製品 63.07 その他のもの（ドレスパターンを含むものとし、製品にしたものに限る。）
6307.90 　その他のもの

マスクには、上記の不織布マスク・布マスクのほか、防塵マスクやガスマスクといった製品もあります。

N95マスク（N95 respirator mask）やDS2規格マスクと呼ばれる製品の中には、HSコード9020.00「その他の呼吸用機器及びガスマスク」に分類されるものもあります。このHSコードに分類されるマスクは、主として機械式部分や交換式フィルターがついているものとなります。

該当するＨＳコードの分類番号