ダイヤモンドの硬さはどれくらいですか。

2009年9月14日更新

ダイヤモンドは、あらゆる材料のなかで最高の硬さを誇る素材で宝石としてのほか、工業用途の利用価値の非常に高い鉱石の一つです。天然のもののほか、合成ダイヤモンドが開発されて以来、多くの用途で社会の暮らしに役立てられています。実際に他の材料としてダイヤモンドがどのくらい硬いのか、下記の表をご覧ください。熱にはあまり強くなく、また結晶の方向によって硬さもかなり変わりますが、2番目の硬さとの差が大きいことが伺えます。

ダイヤモンドの硬さと砥石、砥粒、工具用途の素材硬さ一覧
材料名 ヌープ硬度(kg/mm2) 密度(g/cm3) 溶融温度、解離温度
ダイヤモンド(天然・合成) 8000〜10000(結晶方向にもよる) 3.5 3700(ただし800℃前後から黒鉛化、硬さが低下していく)
CBN 4500 3.5 1200℃前後から酸化、加水分解
B4C(高温プレス) 3700 2.5 2450
  マイクロビッカース    
TiC 3200 4.25 3140
WC 2400 15.5 2867
WC-Co(94-6) 1600 14.5 2600
TaC 1800 14.48 3877
TiN 1770 5.4 2940
AlN 1225 3.3 2200
Al2O3(アルミナ) 2200 3.97 2015
VC 2800 5.36 2830
SiC 2500 3.21 2100

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