ダイヤモンドの硬さはどれくらいですか。
ダイヤモンドは、あらゆる材料のなかで最高の硬さを誇る素材で宝石としてのほか、工業用途の利用価値の非常に高い鉱石の一つです。天然のもののほか、合成ダイヤモンドが開発されて以来、多くの用途で社会の暮らしに役立てられています。実際に他の材料としてダイヤモンドがどのくらい硬いのか、下記の表をご覧ください。熱にはあまり強くなく、また結晶の方向によって硬さもかなり変わりますが、2番目の硬さとの差が大きいことが伺えます。
| 材料名 | ヌープ硬度(kg/mm2) | 密度(g/cm3) | 溶融温度、解離温度 |
|---|---|---|---|
| ダイヤモンド(天然・合成) | 8000〜10000(結晶方向にもよる) | 3.5 | 3700(ただし800℃前後から黒鉛化、硬さが低下していく) |
| CBN | 4500 | 3.5 | 1200℃前後から酸化、加水分解 |
| B4C(高温プレス) | 3700 | 2.5 | 2450 |
| マイクロビッカース | |||
| TiC | 3200 | 4.25 | 3140 |
| WC | 2400 | 15.5 | 2867 |
| WC-Co(94-6) | 1600 | 14.5 | 2600 |
| TaC | 1800 | 14.48 | 3877 |
| TiN | 1770 | 5.4 | 2940 |
| AlN | 1225 | 3.3 | 2200 |
| Al2O3(アルミナ) | 2200 | 3.97 | 2015 |
| VC | 2800 | 5.36 | 2830 |
| SiC | 2500 | 3.21 | 2100 |
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