刃殺し、プリホーニングとは何ですか
切削工具では、先端にチップをつけてワークを旋削していきますが、このとき、チップの先が尖りすぎていると、チップが欠けることがあります。鉛筆をとがらせすぎると折れやすくなるのと同じ理屈です。
このため、突出してとがっている部分をあらかじめ砥石などを使って丸めておくことを「刃殺し」といったり、プリホーニングともいいます。切削用のチップだけでなく、ドリルでも使われます。
先端のとがった部分にRをつけるものはRホーニング、まっすぐに角を落とす直線ホーニングなどの方法があります。
高速回転する砥石などで行うと丸めすぎたりすることもあり、手作業による方法もよく使われます。この場合は、ハンドラッパーなどの砥石が活用されます。
目的は少々異なりますが、ダイヤモンド工具でも表面から出ている砥粒の突き出し高さを一定にするため、表面をならすように削ることがあります。こちらは調研(ちょうけん)ということがあります。
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