超硬合金とダイヤモンドはどちらが硬いですか

2011年10月19日更新

ダイヤモンドのほうが硬いです。超硬合金は、炭化タングステン(WC)や炭化チタン(TiC)などの金属炭化物の粉末を型に入れて焼き固めたもので、通常の金属とは比較にならないほどの硬度を持つ材料です。ロックウェル硬度(HRA)で90台の数値を持つほどの高硬度材料の一つですが、粉体を焼結して作っているため、一般の金属とは少々出自が異なります。

研削や研磨をしてみるとわかりますが、金属系の材料は切り屑は細長いものや流線型、線形のものが主流になりますが、超硬の多くは粉のような切り屑です。これはセラミックス、ガラス、石材など金属よりも硬い材料で見られる現象です。焼結で作っていることもあり、こうした硬さのある半面、金属特有の靭性(粘り)に欠けるきらいもあり、大きな力が加えると突然割れてしまうことがあります。

超硬はダイヤモンドほど硬くはありませんが、体積当たりの単価もダイヤほどはしません。ただ、一般の金属材料に比べると高付加価値ゆえに値段が張る材料ではあります。

超硬は工具の刃として使われるほか、金型等にも使われます。超硬工具として使う場合、現在の切削工具の多くは刃先にはさらにコーティングが施され、耐摩耗性や硬度を上げる工夫がなされています。

ダイヤモンドは当サイトで紹介しているようなダイヤモンドホイールやダイヤモンド工具全般の他、切削工具として使う場合もあります。熱に弱いという特性がありますが、一定の温度以下ならばダイヤが実用上は最も硬い物質と言えます。

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