ホワイト国の一覧

2022年1月22日更新

ホワイト国は現在ではグループAという名称で呼ばれており(ホワイト国以外はグループB、C、D)、日本から輸出する際に守らねばならない輸出管理規制について優遇措置を受けることができる国々のことを意味しています。具体的には輸出令別表第3の地域に指定されている国です。

日本国から海外へ物品を輸出する際には、それらが兵器などの製造やテロリスト等へ渡らないよう国際的に管理していくという枠組み(国際輸出管理レジームとも言われます)に則り、輸出者側でも数々の確認作業が必要となります。日本ではこれらの取り組みを主に「リスト規制」と「キャッチオール規制」の二本立てで行っており、その物品や技術が輸出規制対象かどうかをまずリスト規制で調べ、該当する場合は輸出許可の申請を行い、該当しない場合、その物品が前述のような用途で使われないか、どのような需要家によって使われるのか確認するという手順になっています。

リスト規制品に該当するのは兵器転用等されると特に危険と思われる高度な科学技術の成果や直接的に武器や兵器に結びつく対象物が多いですが、キャッチオール規制は該当しない物品がごく稀で(食料品や木材など)、工業製品・部品類から材料・原料をはじめ、ボールペンの一本といった文房具の類までほぼすべて対象物となります。この対象物を送るにあたって、その用途と需要者を調べて、問題がなければ輸出するという流れになりますが、国が例外的にこの手続きを不要としている対象国が、ホワイト国と呼ばれるカテゴリーに入る国々です。このホワイト国と呼ばれる国々へ輸出する場合、リスト規制品に該当しない場合、リスト規制による取りこぼしを防ぐためのキャッチオール規制が不要となるため、原則として輸出許可なしで輸出可能となります。

2022年現在、ホワイト国には26カ国指定されており、この国への輸出であれば、リスト規制で該当しない物品についてはキャッチオール規制の手順を経ずに物を出すことが出来ます。

ホワイト国、全26カ国(五十音順)の一覧は下記の通りです。2019年に韓国(2004年に追加)がこの一覧から除外されるはじめての国となり報道やニュースで話題となりました。なお、韓国はホワイト国に相当するグループAからグループBに変更となりました。

  • アイルランド
  • アメリカ合衆国
  • アルゼンチン
  • イタリア
  • 英国
  • オーストラリア
  • オーストリア
  • オランダ
  • カナダ
  • ギリシャ
  • スイス
  • スウェーデン
  • スペイン
  • チェコ
  • デンマーク
  • ドイツ
  • ニュージーランド
  • ノルウェー
  • ハンガリー
  • フィンランド
  • フランス
  • ブルガリア(2012年7月に追加)
  • ベルギー
  • ポーランド
  • ポルトガル
  • ルクセンブルク

御幣を恐れず、ごく簡単に言ってしまえば、米国の影響が強く旧西側諸国と同盟関係のある国々で、懸念のある国や地域、企業に対して大量兵器の拡散を防止する仕組みを持っている国々ということになります。ホワイト国というと、その反対はブラック国というようなことになり、対象外となった国のイメージが損なわれるためか、名称を2019年8月に変更していますが、指定国と指定外の差には依然特に違いはありません。

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