貿易におけるP/Uの意味

2014年12月4日更新
貿易におけるP/Uの意味

P/UはPick upの意味で、P/U chargeといえばピックアップ費用のことを指します。貿易や物流の分野で「ピックアップ」は出荷物を集荷してもらうことを意味します。

大多数のメーカーでは自社で配送トラックを持つことは稀であるため、集荷であるピックアップは外部業者へ委託することになります。

P/U chargeとは、集荷費用であり、FOBコストを構成する要素の一つですが、恒常的に輸出を行っている企業の多くは、ピックアップを特定の運送会社や輸送会社、フォワーダーと契約していることも多く、この場合のピックアップの費用は契約している定期便(集荷の定期便)をベースに算定されます。金額が固定しており、FOBコストにはあらかじめ入れておかねばならないコストの一つとなります。

一方、いわゆる定期便のように、毎日決まった時間の集荷では間に合わないようなケースでは、トラックを都度チャーターする方法もとられます。緊急時など融通が利く反面、チャーターにはトラック1台あたりの特別費用が発生することが一般的なため、FOBコストに盛り込むべき集荷費用(P/U charge)が大きく変わる可能性に注意せねばなりません。トラックの種類や緊急度などにもよるでしょうが、1万円台〜2万円台といったところでしょうか。

特に、チャーターに費用がかかる大物だけでなく、製品の価格合計が低いような場合、チャーターすることで余計にかかった集荷費用を、製品単価に按分して乗せると、価格が大きく変わってしまうことがあります。FOB価格として、あらかじめ契約や見積もり等で価格を提示しているような場合、当初の提示価格から大きく金額が増えてしまう一つの要因となります。FOBコストというのは、特に売買金額が大きくないものほどに金額への影響が大きくなるため、この集荷費用についても実際の価格算出の際には注意すべきポイントの一つとなります。

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