テルビウム(元素記号 Tb)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

テルビウムはランタノイド系のレアメタルで、合金の形として光磁気ディスクや印字ヘッドなどの用途に使われる元素です。元々はイットリアから分離された元素で、ガドリン石、ゼノタイム、セル石などに含まれます。地殻中の存在量は少ない部類です。

磁力で大きく伸び縮みするという性質を持ち、プリンタのヘッドや精密加工機に活用されています。なお、低温では強磁性をもつ元素でもあります。

テルビウム(元素記号 Tb)が活用されている分野

  • インクジェットプリンタの印字ヘッド
  • ブラウン管
  • 水銀灯の蛍光体
  • 合金
  • 光磁気ディスク(MOの磁性体)
  • 磁性ガラス(酸化テルビウムとして)
テルビウム(元素記号 Tb)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4f96s2
英語 Terbium
原子量 158.9
同位体 159Tb、160Tb
融点 1356℃
沸点 3230℃
密度 8.23g/cm3
比重
硬度 モース硬度
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
テルビウム(元素記号 Tb)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
テルビウム(元素記号 Tb)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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