サマリウム(元素記号 Sm)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

サマリウムは希土類元素、レアメタルに該当する金属です。用途は強い磁性をもつ磁石であるサマリウム−コバルト磁石の原料として知られる他、有機合成の還元剤として使われることもあります。

サマリウム−コバルト磁石(サマコバ磁石)に代表されるサマリウム磁石は、ネオジム磁石に比べて磁石の強さでは劣りますが、耐食性、高温環境下での安定性に優れています。ネオジム磁石は最も強い磁石ではありますが、成分に鉄が入っているため、錆の問題や高温で磁石の性質が低下する(磁性がなくなるキュリー温度が低い)という問題がありました。

こうしたことから、サマリウム系磁石は高性能モーターやイヤホン、スピーカー、マイクロンフォン、ハイブリッド車のモーター、携帯電話の振動モーター、健康器具などにも使われています。ネオジム磁石に比べると、高価な点が難点といえます。

サマリウム(元素記号 Sm)が活用されている分野

  • サマリウム磁石
  • サマリウム−コバルト磁石(サマコバ磁石)
  • 有機合成における1電子還元剤(ヨウ化サマリウムII、SmI2)
  • 年代測定
  • セラミックス材料、コンデンサー
サマリウム(元素記号 Sm)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4f66s2
英語 Samarium
原子量 150.4
同位体 144Sm、147Sm、149Sm、150Sm、152Sm、154Sm
融点 1072℃
沸点 1794℃
密度 7.52g/cm3
比重
硬度 モース硬度
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
サマリウム(元素記号 Sm)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
サマリウム(元素記号 Sm)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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