水素(元素記号 H)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

水素は近年、エネルギー源の一つとして着目を浴びつつある元素です。最も小さな元素かつ最も軽い元素としても知られ、すべての原子の中で中性子を持たないのは水素だけです。ヘリウムが使われる以前は飛行船の気球の中に入れるガスとしても使われていたこともあります。

エネルギー源として着目されている理由の一つには、この元素がクリーンなエネルギーであるという点とも関係しています。水素は燃やしてもCO2を出さないため、ガソリンの代替燃料の一つとしても注目されています。具体的には水素燃料電池を搭載した自動車やスペールシャトル、ロケット燃料などで実用化が進められています。また電池としてはニッケル水素電池が市販されるようにもなりました。

水素(元素記号 H)が活用されている分野

  • 水素吸蔵合金
  • ニッケル水素電池
  • クリーンエネルギー
  • ロケット燃料
  • アンモニア、塩酸などの化合物製造の原料
  • 還元剤
  • 冷却剤
水素(元素記号 H)の特性、物性
分類 非金属元素
電子配置 1s1
英語 Hydrogen
原子量 1.008
同位体 2H(重水素)、3H(トリチウム)
融点 -259.14℃
沸点 -252.87℃
密度 0.09g/
比重
硬度
色、形状 無色
20℃、1atmでの状態 気体
線膨張率
水素(元素記号 H)の電気抵抗
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃

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