セシウム(元素記号 Cs)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

セシウムはアルカリ金属に分類されるレアメタルで、やわらかく、30℃以下の常温に近い融点を持つため、通常の大気中では液体もしくは固体の形状を取っています。

その他の用途としては、原子時計があげられます。セシウム原子時計は狂ったとしても凡そ30万年に1秒程度しかずれがないため、GPS衛星にも使われます。

強い放射能を持つセシウム137などが同位体にあり、原発の事故などではこの物質が検出されています。実用上は、医療分野で滅菌やがん治療などにも使われます。

ポルックスという鉱物から採取されますが、天然にはあまりない元素で、カナダやジンバブエなどのアフリカ諸国で産出されます。

セシウム(元素記号 Cs)が活用されている分野

  • 原子時計
  • 医療用(放射線治療、ガンマ線照射用)
セシウム(元素記号 Cs)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 6s1
英語 Cesium
原子量 132.9
同位体 133Cs、135Cs、137Cs
融点 28.44℃
沸点 671℃
密度 1.88〜1.93g/cm3
比重
硬度 モース硬度0.2
色、形状 銀白色、銀色
20℃、1atmでの状態 固体、液体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
セシウム(元素記号 Cs)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃ 21(20℃時点):α0.100/10-3=4.8
0℃
−195℃
セシウム(元素記号 Cs)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

>元素周期表の目次へ戻る

スポンサーリンク

セシウム(元素記号 Cs)の関連記事

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集