ヒ素(元素記号 As)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

ヒ素といえば毒物の代名詞といえるほど致死性の毒であることは認知されていますが、産業・工業用途でも半導体やダイオード、防腐剤などとして使われている元素です。非金属元素に分類されます。同素体として、灰色ヒ素、黄色ヒ素、黒色ヒ素の三種類が知られています。

ヒ素は過去にも森永ヒ素ミルク事件や和歌山毒物カレー事件など多くの被害者を出した事件に毒物として出てきますが、歴史上もナポレオンの毒殺に使われたのではないかという説もあります。ヒ素は銀色ですが、過去に毒物として使われた亜ヒ素は無色かつ無臭です。

ヒ素(元素記号 As)が活用されている分野

  • 半導体材料
  • 赤色発光ダイオード
  • 農薬
  • 木材防腐剤
  • 消泡剤
ヒ素(元素記号 As)の特性、物性
分類 非金属元素
電子配置 3d104s24p3
英語 Arsenic
原子量 74.92
同位体 75As、76As、77As
融点 817℃
沸点 616℃
密度 5.73g/cm3
比重
硬度 モース硬度3.5
色、形状 金属色、銀色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
ヒ素(元素記号 As)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ -
300℃ -
100℃ 26
0℃
−195℃ 5.5
ヒ素(元素記号 As)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

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