積載と搭載の違い

2023年5月7日更新

積載(読み方:せきさい)とは「つみのせること」で特に船舶や車、馬などに積み込むことを意味するのに対し、搭載(読み方:とうさい)は、船や車、飛行機に資材を積み込むことのほか、自動車や機器などに何らかの機能や装備などを組み込むことも意味していますので、意味の範囲と使われる分野に違いがあります。

貨物や荷物を「つみこむこと」に限った場合、どちらも輸送手段となる輸送機器(船・車・鉄道・航空機)へ貨物を積むことに変わりはないため、両者の違いはわかりにくいですが、特に輸送・物流の世界では車や船、鉄道には「積載」を使い、航空機・飛行機には「搭載」という用語を使うことが多いです。つまり、陸送と海上輸送は積載、航空輸送だけ搭載という使い分けをしています。

搭載の場合、兵器を積んで装備することに使われる用語であることから(迎撃装置搭載など)、そこから転じて何らかの機能を持つ部品・部位やシステムを取り付けてあることを意味する際にもよく使われますが、こと航空輸送の分野では慣習的に、荷主から預かった貨物を旅客機や貨物専用機に積み込むことを搭載と呼んでいます。ただ、これは実務上の慣用的な使い分けで、例えば法令上、航空法では積載という表現が使われています。

以下、輸送モード(輸送手段)ごとの慣用的な使い分けを表にまとめます。

搭載と積載の使い分け
輸送方法 主な輸送機器 積載または搭載の別
陸送 トラック、自動車、鉄道 積載
海上輸送 積載
航空輸送 航空機 搭載
   

荷物を積むことができる、あるいは積んでいる量を示す積載量、積載重量というのも、陸送や海上輸送の分野で使われます。したがって、鉄道用のJR貨物コンテナの積載量や、トラックの最大積載重量、海上コンテナの最大積載重量といった具合に、陸上・海上で運ぶものの積み込み量(重量)を表現する際にはこちらが使われます。

 

積み込める最大の荷量に対してどれくらい荷物を積んでいるかを示す積載率についても同様で、自動車、鉄道をはじめ、海外輸送の主力となるコンテナ船での海上輸送についても、コンテナの「積載率」という表現方法が使われます。例えば20ftコンテナには通常段積み可の条件であれば20パレットの積載が可能となりますので、ここに18パレット積み込むことができれば、積載率90%ということになります。

一方、航空輸送では搭載率という言い方になります。また航空機に貨物をのせる方法のことは搭載方法と言います。

貿易での輸送では陸海空すべての輸送モードをより効率的に組み合わせたり、状況により使い分けたりしますので辞書には載っていないものの、こうした用語の使い分けに遭遇することがあるかもしれません。

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