ビジネスにおけるテクニカルとはどういう意味か

2023年5月7日更新

ビジネスで「テクニカル」という場合、職種固有の専門性や技術的な知識が要求される内容、あるいは学術的な内容について一言で表現することに使われるのが原義ですが、複雑な事務作業や手続き方法についても使われることがあります。英語ではtechnical termといえば、専門用語・技術用語のことを意味するので、単に専門性の高い領域についてのことであることを言うのがオリジナルの用法ですが、日本のビジネス用語ではこのように少々異なるニュアンスで使われることがありますので、使われるシーンや前後の文脈をよく聞く必要があります。

あるいは単に、実務領域の話であることを伝える場合にもこの表現が使われることがあります。総論やマネジメントの領域での議論をしている中で、テクニカルな部分に話題が終始していると話が進まなくなりますので、そうした際に議論の軸を戻す際にもこの表現が使われることがあります。

また、マニアックな専門性の領域の話であること、この場では詳細の議論や話題できないことを伝えるために、「少しテクニカルな話になりますので」と前置きして省略する枕詞として使われることもあります。

こうした用法が転じて、些末なことも含む、微細な各論であることを仄めかす場合にも使われます。つまり、「テクニカルな部分についてはさておき、大枠を決めましょう」といった論調です。

英語のtechnicalとほぼ同じ意味で使われているのか、日本のビジネス用語、業界用語的な使われ方をしているのかよく状況を見ながら判断する必要があります。

使用する側としては、「マニアックな話になりますので」というよりは、「テクニカルな」と表現したほうがビジネスの世界では通りがよいでしょう。

単に日本語で専門的な話になるので、といえばそれまでなのですが、では専門的な話は受け手側にはふさわしくないのか、これは専門的な話題ではないのかということにもなるので、テクニカルという言葉に置き換えると、「専門的ではあってもマニアックすぎるのでこの場では省略」というようなニュアンスも込めることができます。

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