貿易でのO/F、O/F、OF、O⁄Fの意味とは何か

2018年2月18日更新

輸出や輸入などの貿易の現場で使われるO/Fは、Ocean Freightの意味で使われる慣用的な略語です。なお、表記上、媒体によってO/F、OF、O⁄F等と記載されることもあります。このOcean Freightは、船便のことです。ただし、エアー便か船便かを区別するようなときに使う輸送モードの意味で使うこともあれば、海上運賃の意味で使うこともあります。

輸出や輸入の見積もり明細を業者からもらう際、海上運賃の欄に書かれている場合、正味の海上輸送コストのことを意味しています。このため、慣用的に、O/F、O/F、OF、O⁄Fを海上輸送コストの略語の意味で使うことがよくあります。

貿易の輸送コストは種々の費用の合計値となるため、一見分かりにくくなっており、海上輸送コストは原則、「ベースレート」と「サーチャージ」で構成されていますが、20ftコンテナもしくは40ftコンテナ1本あたりの海上運賃(ベースレート)だけを示している事もあれば、これに付随するFAF(BAFとも言います。燃料費調整係数)、YAS(CAFとも言います。通貨変動調整係数)、AFR FEE(出港前報告制度に基づく諸費用。B/L単位でチャージ)といった燃費や為替変動によって変動するコストであるサーチャージをすべて含んでいる場合もあります。このあたりはO/Fという用語を使う際の文脈や会社によって異なります。輸送費明細では通常これらは別にされていますので、こうした場合にO/Fといった場合は、海上運賃の中でもベースレートだけを意味していることがあります。

なお、貿易における輸送費は海上輸送の場合、海上運賃のほか、トレードタームの条件によって輸出側、輸入側での諸手続きや諸経費がかかりますので、これらも考慮する必要があります。海上運賃だけを見ていると輸出地側、輸入内側でかかる種々のコストが入っていませんので、思わぬコスト増に驚く事になるかもしれません。

スポンサーリンク

「貿易でのO/F、O/F、OF、O⁄Fの意味とは何か」の関連記事

>このページ「貿易でのO/F、O/F、OF、O⁄Fの意味とは何か」の先頭へ

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集