回覧と供覧の違い

2023年3月19日更新

ビジネスにおける決裁案件に対する回覧(読み方:かいらん)と供覧(読み方:きょうらん)の違いをここでは説明します。基本的に複数部門の合議で決める案件も多い分野ではこの違いは重要となることがあります。ただ業界や組織によって異なる場合があるため、自社ではどちらの意味で使われているのか確認の上使用したほうが無難な用語ではあります。

一般に、決裁が必要な文書や案件で「回覧」や「回付」といった場合、順番に各部の決裁を必要とすることを意味します。つまりこれらに入っている宛先や部署、役職の対象者は決裁にかかわり、まわってきた案件を承認するのか否決あるいは否認するのかという意思決定を行うことになります。

反対に、供覧といった場合、その文書がまわった部署の決裁は必要なく、参考情報としてまわしているという意味となります。つまり、供覧の場合はまわってきた文書や案件について受領した先で賛成や反対といった意思決定には参加できないということになります。

したがって、多数の部署を経由することになる稟議書等では、まず回覧によって各部署の決裁を経たものを、供覧となっている部署へまわすという形をとることが多いです。すべての部署の決裁を経た後に、監査役やそれに相当する部門のみが供覧となっているものもあります。

ただし、供覧だからといって一切の意思決定に関与できないかといえば微妙なところで、そもそも監査役が供覧になっている場合、内容に疑義があれば照会や調査等の実施につながることになります。また、意思決定の中で加味されていない重大な事案がある場合は、供覧部署から疑問の声が上がれば、採決やり直しということもあり得ます。

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