exporterとshipperの違い

2015年10月5日更新

両者はかなり区別がわかりにくく、多くの場合、exporterとshipperが同じになることから違いについてあまり気にされることもないかもしれません。

輸出者(exporter)は、個人または法人で、税関や政府当局から輸出することを認められていたり、輸出申告自体を行う当事者のことを意味します。国際取引においては、exporterが売り手、importerが買い手となることも多いため、exporter = seller、importer = buyerとされることもありますが、両者は必ず一致するわけではありません。乃ち、exporter(輸出者)であっても、seller(売り手)ではない、というケースです。三国間貿易などで、例えば日本とタイ企業の取引において、日本企業が提携している中国の会社から品物をタイへ直送する、というような場合は、sellerは日本企業、buyerはタイ企業ですが、exporterは中国企業となる、という具合です。

Shipperとは、荷送人のことでもありますが、原義としては輸送会社に対して、輸送依頼や指示を行う主体の事を言います。シッパーは多くの場合、売り手(販売者)ですが、場合によっては売り手とは異なる企業・個人がシッパーになることもあります。

こうしてみると売り手(Seller)とShipper、Exporterの違いは明確ですが、ShipperとExporterがほとんどの場合でかぶる為、両者の違いが見えにくいですが、B/L(船荷証券)の上で、ShipperとExporterに別に社名を記載することが稀にあります。これは三国間貿易などで、買い手に対して真の製造者が誰かよくわからないようにするために使うこともあれば、輸入側の要望で、B/Lに表記される当事者を分けてほしいということもあります。たとえば、グループ会社などの関連会社同士の取引であることをよくわからなくするように、といった理由です(社名の一部が同一で資本関係のある会社同士の取引となると、さまざまな嫌疑をかけられる国もあります)。フォワーダー(輸送業者)をシッパーとして表記することもあります。

exporterの場合、国によっては登録が必要なことがあり、この登録の有無によって輸出者かどうか、という見方もできます。ただし、いずれにせよ、代理人が行うかどうかは別にしても、輸出登録のあるなしにかかわらず、輸出申告を行う当事者になることには変わりありません。日本の場合は、登録によって利便性の向上といった恩恵はありますが、登録がないからといって輸出者になれないということはありませんが、国によっては必ず輸出者の登録が必要になる場合があります。

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