SWMGS-5の規格|亜鉛メッキ鉄線であるSWMGS-5の機械的性質、引張強さ、伸び、成分

2014年3月1日更新

SWMGS-5は亜鉛メッキされている鉄線の材料記号の一つで、JIS規格における亜鉛メッキ鉄線の材料です。線径の範囲は1.60mm以上8.00mm以下となります。

このグレードは線径によって亜鉛メッキの量が細かく分かれていますので、亜鉛量で選択する際は、線径について考慮する必要があります。

JISでは5種と呼ばれる材料でもあり、一般には前方を省略して、GS-5とも呼ばれることがあります。

SWMGS-5の成分、材質

SWMGS-5は軟鋼線材を材料としている為、成分についてはそちらに依拠します。おおむね、低炭素鋼となります。亜鉛メッキ鉄線としての成分値はJISには規定されていません。

SWMGS-5の機械的性質

SWMGS-5の機械的性質|引張強さ、伸び
亜鉛メッキ鉄線 引張強さ
N/mm2
伸び
SWMGS-5 0.10mm以上1.40mmまでは規定なし。線径1.60mmから8.00mmまでは290から540 1.60mmから8.00mmまでは10以上(ただし、標点距離は0.90mmから1.60mmまでは100mm、1.80mmから8.00mmは200mmとなる)。

SWMGS-5のねじり特性

SWMGS-5の捻り特性、回数について
線径(ミリ) つかみ間隔 ねじり回数
0.10以上0.90未満 - -
0.90 - -
1.00 - -
1.20 - -
1.40 - -
1.60 100 28
1.80 200 49
2.00 200 44
2.30 200 38
2.60 200 33
2.90 200 28
3.20 200 26
3.50 200 24
4.00 200 21
4.50 200 19
5.00 200 17
5.50 200 15
6.00 200 13
6.50 200 11
7.00 200 11
7.50 200 8
8.00 200 7

SWMGS-5の亜鉛メッキ量

SWMGS-5の亜鉛付着量
線径(mm) SWMGS-5
0.10以上0.90未満 -
0.90 -
1.00 -
1.20 -
1.40 -
1.60 160以上
1.80 180以上
2.00 200以上
2.30 220以上
2.60 230以上
2.90 260以上
3.20 270以上
3.50
4.00 290以上
4.50
5.00
5.50
6.00
6.50
7.00
7.50
8.00

「JIS G 3547 亜鉛メッキ鉄線」に規定のある材料記号

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